ソニーRX-1(R)は、間違いなくカメラ史に残る名機です。
わたしは、昨年7月5日の発売日に購入し、1年2か月あまり愛用してきましたが、使用する場所と目的で、二通りの使い方をしています。
このカメラの画質のよさ(解像感と色抜けのよさと美しさ))は今さら言うまでもなく垂涎ものですが、レンズ(ツァイスのゾナー35mm F2)を固定式にすることで、35mmフルサイズなのにコンパクトカメラの大きさにデザインされていて、便利この上ありません。
(1) コンパクトであることを活かしてふだん持ち歩くにはそのままでもよいですが、しっかり撮るには(手振れを減らす)、ファインダーの横に着く指かけ=「サムグリップ」が必需品。重量は、ストラップも含めて実測555gです(ただし、これを付けると、シューの接点を覆ってしまうので、電子ビューファインダーは使えません。また、価格が高すぎで、グリップだけでふつうのコンパクトカメラが買えてしまいます。ソニーさん、どういうこと?)。
(光学ファインダーを付けるとこんな感じ)
写真はクリックで拡大します。 右クリックで「前に戻る」を押すと、またこの画面に戻れます。なお、この写真は、α99・プラナー50mmで撮影。
(2) キャンプやハイキングには、野外で液晶が見にくくなりますので、電子ビューファインダー(EVF)が要りますが、この時には、UNから出ているRX1用の専用グリップを付けると便利です。岩の上に置いたりしても底面が傷つかずに済みますし、ホールドしやすくなります。コインで簡単に付け外しでき、仕上げもよく純正品のように見えます。ただし、重くなりますので、女性には不向きかも(112g増で667g)。
(EVFは真上からも・ただしクリックがなく不用意に動いてしまうのは問題で、改善すべきです。)
☆利便性に優れ、効果最大で、かつ最安のフード紹介。
金属製はぶつけるとレンズや本体に衝撃がかかりますが、ゴム製なら安心。でも、ケラれる恐れや、赤外線の照射窓を塞ぐ恐れもありますが、UNの製品を試してみたところ、完璧!
写真のようにキャップもしっかり留まりますし、フィルターをつけてもギリギリでケラれませんーゆえにフード効果も最大。ゴム製なので内部に凹凸があり、フード内面の全反射も起こりませんから、すべてOK。で、わずか数百円。(純正の金属フードは1万円以上しますが、バヨネットなので、ぶつけるとすぐ外れてしまいますし、短いので効果も小さいです)
ツァイス精神をストレートに感じさせるこのカメラは、ライカのように眺めたり弄ったりするカメラではなく、優れた写真を撮る道具としてのカメラです。誰かが、ツァイスは「哲学」で、ライカは「主義」だ、と言いましたが、なるほどです。ライカには信者がいて宗教になりますが、ツァイスにはそれはありません。あるのは、エロースです。
以下は、フルサイズの余裕とツァイスレンズならではの写真です。シャープでかつ柔らかみのある描写が、「少女のこころ」の決定的瞬間を捉えました。
昨年10月、サントリーホールで、ペライアリサイタル開演前。
次は、今年の第39回式根島キャンプ&ダイビングでの一コマ、水しぶきの美しさー透明感を見事なまでに写し止めています。前ボケも後ボケも自然で柔らかい。
第39回式根島キャンプ&ダイビングで、西川典伽ちゃん。