ポツダム宣言受諾・無条件降伏=【戦前日本の悪】 これは、あまりにも当然のことです。
「天皇現人神」という明治政府がつくった国家宗教=靖国思想をバックに、中華民国や英米ら連合国と戦った皇軍の戦争を【悪】としなければ、戦後の世界は成立しません。
国家の主権者が天皇であり、それが軍隊の統帥権を持ち、かつ宗教上の権威者(=現人神)という国家がいまなお存続していたら、誰もが言葉も失うでしょう(これが「大日本帝国憲法」の規定だったわけです)。
軍国日本の行為のみならず、それを支えた思想を【悪】として断罪しなければ、今のわれわれの市民生活はないのです。この当然のことの明晰な自覚化が何より大切です。
以上の分明な見方さえ共有できないなら、日本人はおしまいでしょう。世界の孤児になるほかありません。
武田康弘