荒正人の「負け犬」は、戦後派の代表的論文としてあつかわれていたりするのであるが、「負け犬」を「アンダ・ドッグ」、「劣等感」を「インフェリオリティ・コンプレックス」と力を込めてルビを振ってあって、なんかどことなくおしゃれな感じもするから面白い。荒正人は理想主義的ではなく、負けとか勝ちとか拘る相対主義者なのである。案外、最近の若い子たちにも受けるのではなかろうか。「負け犬」の次に書かれた「三つの世界」なんて、いまなら、パワ~ポイントで華麗に図式化できる程のポストモダンぶりである。
荒正人の「負け犬」は、戦後派の代表的論文としてあつかわれていたりするのであるが、「負け犬」を「アンダ・ドッグ」、「劣等感」を「インフェリオリティ・コンプレックス」と力を込めてルビを振ってあって、なんかどことなくおしゃれな感じもするから面白い。荒正人は理想主義的ではなく、負けとか勝ちとか拘る相対主義者なのである。案外、最近の若い子たちにも受けるのではなかろうか。「負け犬」の次に書かれた「三つの世界」なんて、いまなら、パワ~ポイントで華麗に図式化できる程のポストモダンぶりである。