★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

ゴジラと潮騒

2018-04-22 23:55:09 | 映画


『映画評論』をめくっていたら、「ゴジラ」と「潮騒」が一緒に広告になっている頁をみつけた。同じ年の作品なのである。改めて思うのだが、――文学作品はどんな古いものでもいきいきとしたものとして記憶されうるのに対し、映画はその映像のイメージに拘束される。わたくしは、「潮騒」の方が、だいぶ後の作品だと勘違いしていた。

歴史が文字で書かれなければならない理由もそういうところにあるように思われる。