ブックオフなどに行って、頭を昆虫レベルまで落として何か掴んでレジでお金を払い、その掴んだものを読むという行為に出ると、なぜか生きる力がわいてくるわたくしであるが、今回掴まされたのが「総理の椅子」(国友やすゆき)の第一巻。
いまのところあまり面白くはなかったが、この前掴まされたところの、総理の椅子のダニの死骸よりも出来がひどいある少女マンガよりもかなり面白かった。
とりあえず、政治漫画としての出来はよくわからんが(というか、まったくせりふが頭に入ってこない)、無表情の青年とおじさんがでてきて何かしゃべってて、あと突然ベッドシーンがあって、最後におじさんが自分の手を切ってた。
国友さんというのはどういうひとかとWikipediaをみてみると、ひどいことが書いてある。
登場人物が真正面を向いている絵が少なく、西原理恵子からは柳沢きみおや三田紀房と共に「首寝違え三人衆」というあだ名をつけられた。
ストーリー上の特徴として、「打ち切り決定による物語の急展開」が挙げられる。サブキャラクターが突如として主人公に大きな影響を与える行動に出たり、突然、特異な才能を発揮し出して物語が急展開し、物語が無事収束するといったものである(『明日を信じて』『カネが泣いている』等)。
これはあまりの書き方ではないか。そこまでひどくはなかったぞ、今さっき読んだのは。そもそも物語が終わってなかったし。
「サブキャラクターが突如として主人公に大きな影響を与える行動に出たり、突然、特異な才能を発揮し出して物語が急展開し、物語が無事収束するといったものである」というところなんか、物語にはほとんど当てはまる。たとえば「竹取物語」とか「心」、「まあじゃんほうろうき」とか。