★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

平石井神社を訪ねる1(香川の神社69)

2017-10-01 19:33:12 | 神社仏閣
『神社誌』の太田村の欄に載っているのはこの神社の訪問でおしまい。ここを最後に訪問したのは、単に、市街には近づきたくない、でかい神社は資本主義の香りがするからであるが……、というより単なる偶然である。

 
咳してもひとり 狛犬も賽銭


燈籠は慶応三年。


注連石(明治三十二年三月)と拝殿。


すごいぞ、なんだか賑やかに物が沢山。九月の終わりにはこの神社お祭りだったですね……。


拝殿も開いていた。奥の鏡に私の顔が写る。神社めぐりをしすぎて、ついにわたくしも神になったかと思いましたが、びっくりして「何ごとのおはしますかはしらねどもかたじけなさに」と脳裡に坊主の歌が浮かんだので、つい百円も賽銭を投げてしまいました。敵は自分のなかにおります。みなさんも感謝の心を忘れずに生きて参りましょう。


本殿




ここは、市街地の真ん中にしてはすごい森が残ってるな……。樹齢四百年クラスが何本もあると聞いている。

で、この神社の由縁なのだが、碑(一部読めなかったので)や『神社誌』を参照してみるとこれがすごい。

碑に曰く「讃岐國寒川郡今里東脇に鎮座す。村社平石井神社は畏くも應神天皇・神功皇后・玉依姫の三神に坐して其源を尋ぬるに、」


さあ尋ねるぞ……

「今より四百年前後柏原天皇永正五年同郡石清尾八幡神を爰に勧請せるにて」

あのデカい神社から来たか……

『神社誌』曰く
「往古当所は石清尾八幡宮の氏子たりしが、祭禮の時座席の争を生じたるにより、佐藤五郎左衛門といふ者石清尾八幡に参詣し社頭の松一本を伐りて帰り」


座席争いで怒って松を窃盗!

……つづく


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