本日の俳句
★裸木にオリオンの帯引き締まる
★裸木のしがらみ捨ててそのままに
先週、帰宅途中に久しぶりに冬の星座を見た。枯れ木の向こうにやはり冬の星座の雄、オリオン座が目に付いた。勇者の腰の帯にあたる三ツ星も鮮やか、冬の大気に引き締まった体躯に見えた。
そういえば、小学生になる前から図鑑によってすっかり天文少年になった私が、6年生になって買ってもらった望遠鏡を始めて向けたのもこの三ツ星近辺であった。点の連なりにしか見えなかったが、それでも飽きずにこの近辺を長時間丹念に見回したことは覚えている。しかし50年近くたって、望遠鏡を向けた星座の名も形も、星の名も、数ある連星の特徴も、星雲の番号もすっかり忘れてしまった。
来年60歳になる私はすっかり世の中のしがらみにとらわれ、いつの間にか好きなことも忘れ果ててしまった。しがらみを覗いたら、残念ながら何もない空洞が残るだけになってしまったかもしれない。悲しいことだ。葉を落としても屹立する木々がうらやましい。
★裸木にオリオンの帯引き締まる
★裸木のしがらみ捨ててそのままに
先週、帰宅途中に久しぶりに冬の星座を見た。枯れ木の向こうにやはり冬の星座の雄、オリオン座が目に付いた。勇者の腰の帯にあたる三ツ星も鮮やか、冬の大気に引き締まった体躯に見えた。
そういえば、小学生になる前から図鑑によってすっかり天文少年になった私が、6年生になって買ってもらった望遠鏡を始めて向けたのもこの三ツ星近辺であった。点の連なりにしか見えなかったが、それでも飽きずにこの近辺を長時間丹念に見回したことは覚えている。しかし50年近くたって、望遠鏡を向けた星座の名も形も、星の名も、数ある連星の特徴も、星雲の番号もすっかり忘れてしまった。
来年60歳になる私はすっかり世の中のしがらみにとらわれ、いつの間にか好きなことも忘れ果ててしまった。しがらみを覗いたら、残念ながら何もない空洞が残るだけになってしまったかもしれない。悲しいことだ。葉を落としても屹立する木々がうらやましい。