Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

夏掛け

2020年07月11日 22時39分55秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★夏掛けのみづいろといふ自愛かな    能村登四郎
★夏掛のみづいろこころ清くあらむ    辻美奈子

 第1句、水色というのはとても清々しい色である。涼しさも呼ぶ。夏掛けの生地は水色、薄い緑など涼しさを呼ぶ色合いが多い。それがまた体にやさしくふわりとかけられると、安らぐものである。「みづいろといふ自愛」いい表現である。解説していくと柔らかさや愛おしさがどんどん薄れてしまう。このままで味わいたい。
 第2句、同じく水色の夏掛け。こちらもそんな水色の性質を詠んでいる。

 しかし以前に取り上げた「夏掛の男のごとく頼りなき  小林貴子」も好きな句であるが、対極にある句である。夏掛けを出して来るたびにこの対極を思い浮かべる。



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