メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

世界が破滅するなんてウソだろ?

2009-09-27 21:53:04 | 
『母と子でみる1 東京大空襲』早乙女勝元/編 草の根出版会
小学校で図書室係の副係長をしていた。その頃読んだ本の中で、『はだしのゲン』とともに
東京大空襲の体験が書かれた本を読んでかなりショックを受けたことを覚えている。
この間、図書館で京都本を探していたら、ふと目に入った本書はモノクロ写真が衝撃的で
小さい頃読んだ本の記憶も甦って衝動的に借りてみた。

B29から雨のように落とされた爆弾と焼夷弾は、わずか数時間で東京の四分の一が焼き払い、死者の数は約10万人
当日の強風は火勢を強め、火は消さねばならぬという「防空法」がさらに人々の避難を遅らせたという。
「世界戦史上、どれほど激しい戦闘が行われたところでも数時間でこれほど戦死した記録はない」
編者の早乙女さんは当時まだ少年で家族とともに焼け出され、奇跡的に助かった。

道端に折り重なっているのは、衣服はとうに焼けて裸となったヒトの炭化した姿。
母親はみな幼子を守っている。川に逃げた者は溺れ、猛煙による酸欠などで死んだ者も多かった。
コンクリートと寺社周囲の森を残してすべて灰と化した都心からはまだ煙が上がっている。
そんな写真の数々を見て、涙よりも胃が締め付けられて気持ちが澱んでしまった。

もっとショックだったのは、その戦禍の実情は伏せられた上、
東京を灰にした米将軍に日本政府は叙勲したとのこと。
軍人恩給はあっても、一般市民被害者への支援をしなかったこと。
開発による発掘で未だに戦時中の白骨が発見されること。
米軍の不発弾が都内にはまだ約何百トンも残っていること。
しかもA級戦犯の東条英機首相などの碑がぶくろにあるとのこと/驚

連休中に行った新宿博物館の展示の最後にも空襲で焼け野原になった都心の写真があった。
隅田川の両岸に当時おびただしい死体が埋められたなんて事実も知らずにいた。
もっともっと思い出して、語り継いでいかなきゃならないことがたくさんあるんだ。



明日なき世界/RCサクセション
でもよ、何度でも何度でも俺らに言ってくれよ
世界が破滅するなんてウソだろ?
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北の国から'89帰郷

2009-09-27 13:01:02 | ドラマ
北の国から'89帰郷
脚本:倉本聰 、監督:杉田成道
出演者:田中邦衛 、吉岡秀隆 、中嶋朋子 、緒形直人 、村井国夫 など

泣いた~!これまでのシリーズの中で1番泣いた
わたしはこの冬の寒さ、雪の冷たさと温かさ、すこし蒸れた感じのホームの待合室を知っている。
毛のセーターの匂い、山から吹く風の匂いもよく知っているんだ。
蛍の初恋の相手役に緒形直人ってゆう配役もよかった。素朴で静かで、カッコよくて
興奮を抑えるために樹に2人のイニシャルを彫るってゆうのも、女子が描く夢恋物語のようw
こうゆうスタンダードがいいんだな。

あらすじ
蛍は朝6時の電車に乗って、旭川の定時制看護学校に通うため、
毎日4時半に起きて、五郎に駅まで送ってもらっている。
同じ電車に乗り合わせる浪人生・和久井に恋をしていて、自分が勤める肛門科(!)に来たことで知り合うw
一方、純は実家に手紙も出さず、髪を染め、夜中にバイクを乗り回して遊んでいた。
憧れの400ccバイクを暴走族から10万円で買い、帰省するお金も使ってしまう。
親友が病気の母親の薬代に純が大事にしてる泥のついたピン札を盗んだことで上司ともめ、
バールで殴って怪我をさせてしまう。井関から苦言を言われ「自分は不良じゃない!」と言い張る。
純は急に帰省し、草太らに髪を黒く戻され、父が1人で大きな丸太小屋を作ってる話を聞いた。
「オレたちに戻ってほしいのかな?」「お兄ちゃん、その話はしないで」
蛍もまた戴帽式の後、4月から旭川の病院に住み込みになることで迷っていた。
和久井が突然、東京に出ることになり、見送りに行く蛍。
その夜、ラジオのリクエストで令子の居場所を知った純は、バイトをしているロイホで再会した。

親の世代ってなぜ髪を「赤く染める」ていうのかな?実際は赤ってゆうより茶か黄色だろうに。
それに今じゃ学生もふつーにカラリングしてるけど、当時はまだ「不良」てイメージが強かったんだな。
定時制に通う学生らは働きながら学んで頑張ってるのに、なぜか悪いレッテルを貼られてしまう。
自分に合った職を見つけるためにいろいろ試してみることだって必要だろうに、
「職を何度も変えて」って、ウチの親もそんな偏見を持っていて価値観の違いに驚く。

井関からは頭ごなしに怒られるが、五郎はワケを聞いて、
「それほどまでに守らなきゃならないものなんだったら、それは闘うべきだ」と肯定してくれるが、
「一緒に丸太小屋作っちゃダメかな?」という甘えには「あれは1人で作るんだ。仕送りする奴だけ泊めてやるぞ」
なんていい親父だなあ~!(しみじみ・・・



「わたしの昭和歌謡史」コーナーの2曲目は、何度もここで紹介してる聖子ちゃん。とにかく小学校時代の絶対的なアイドルだった。
Canary/松田聖子
歌いつづけている 青い小鳥のように
命のある限り 貴方を忘れないわ
ひとりで生きる自信と 翼をくれた貴方を

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北の国から'87 初恋

2009-09-27 12:50:41 | ドラマ
北の国から'87 初恋
もう2人は中学生で純は高校受験で悩んでる(にきび跡も眩しいまさに甘酸っぱい青春時代!
田舎を持つ自分にとって、なんだか自分の歩んできた道を振り返るみたいで懐かしいようなフシギな気分。
わたしはとにかく早く家を出たくて、もっと広い世の中を見たくて迷いはしなかったな。
ましてや「親を捨てて出ていく」なんて重苦しい決心でもなかった。
親も少しは反対したかもだけど、怒るほどでもなく、むしろ引越しを手伝ってくれたり、
必要なものを揃えてくれたり、毎月生活費を送ってくれたりして、
この時の苦労を子どもには言わないけど、兄を大学、わたしを短大へ行かせるお金の工面はかなりキツかったと後で誰かづたいに聞いたことがある。
ありがたい。

あらすじ
なんでも分解するのが大好きな少年になった純は、変わり者で有名な大里の娘・れいにひと目惚れする。
親友も同じコが好きだと知ってショックを受けるが、自転車のチェーンを直してあげた後で大雨になり、
納屋で雨宿りし、下着姿になって服を乾かす間、れいは父に黙って東京へ行き、働きながら定時制に通う決心を話す。
大雨で畑が流され7000万円もの損害を出した中津。「農家は皆で助け合うものだ」と話し合った際に、
「有機肥料にしないから土がやせたせいだ。忠告も聞かず、もう助けない!」と怒る大里。
その大里も霜のせいで畑がヤラれ、慌てていた際に妻をトラックによる事故で死なせてしまった。
クリスマスの夜、皆を驚かせようとサンタに扮して馬車で近所を回る純らは、大里親子が夜逃げしたことを知る。
約束していた納屋にはプレゼントの尾崎豊のテープが入っていた。
雪子の家に居候することになり、卒業式を終えたある日、五郎が頼んだ長距離トラックに乗る純。
運転手は「父親がお礼にくれたが受け取れない。それはお前が大事に宝物にしておけ」と言った封筒の中には、五郎の手についた泥がついた2万円札が入っていた。


泥のついたピン札のラストシーンは見たことあるような記憶がある。
雨宿りで濡れた服を乾かすなんてシチュエーションは、まるで男子が思い描く夢物語みたいだw
それに男子とこんな1対1で話す勇気なんてなかった!
でも、好きな女子に言われたことで進路を決めたりする、そんな単純で些細なきっかけも偶然じゃない気がする。
当時、尾崎を聴いてたコもいたかもだけど、それほど流行ってはいなかったなぁ。
浜田省吾は友だちからススメられて1枚聴いたけど、それもそれほどハマらなかったし。

いつの間にか雪子と井関の間には息子も産まれてるし/驚



このドラマで純たちがテレビで見てた昭和の歌謡曲を見て、改めていい歌がたくさんあったな~と懐かしく思い出した。
「昭和の名曲コーナー」などでこれまでもここで散々紹介してかぶるものも多いけど、
自分の思い出経年順で改めて追ってみたくなった。

そんな「わたしの昭和歌謡史」コーナー最初はこの曲。
夏のお嬢さん/榊原郁恵
有線ラジオからこの曲が流れてきて、あの元気な健康美が大好きだったから嬉しくなったことを思い出す。

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