メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『リバイバル・ブルース』(2003)

2014-11-05 12:54:24 | 映画
『リバイバル・ブルース』(2003)
監督:クロード・ガニオン
出演:内藤剛志、奥田瑛二、桃井かおり、渡辺ほなみ、久保京子、野村麻紀、ミッキー・カーチス ほか

“70年代、日本で暮らし、傑作『Keiko(1979)』を残したカナダの巨匠クロード・ガニオン。伝説の監督が今、日本で再びメガホンをとった。”
とDVD特典の予告編には紹介されていたけど、どちらも知らず、ウィキにも載っていない内藤剛志さんほか豪華キャストの今作を掘り出したv

正反対の性格ながら、親友でもあり、バンドを解散した因縁もあるっていう複雑な役どころを、内藤さんと、奥田さんが見事に演じている。
内藤さんと、桃井さんとの会話も、それぞれの個性が出ていて、絶妙な掛け合いが見どころ。



内藤さんが、とんでもない女たらしな役なのにビックリしたけど、
その奥にある、自分でも気づかない、満たされない思いみたいなものも、後々から見えてくる。

完全管理の病院や、自宅介護だとしてもドクターが往診して、苦しい時にはモルヒネを打ったりするのに、
それもなくひたすら自力で耐えるって相当じゃないのかな/汗×5000

サントラ盤の情報がひっかからないけど、エンドロールでは、なんだか凄い曲がたくさん流れていた感じ。
内藤さんのギター演奏シーンは、自分で弾いてるんだろうなあ! 初見v 奥田さんは?!

 
作品内で歌われる♪チンチン・ブルース の作詞もガニオン監督自らが書いている。


story(ネタバレ注意
多忙なビジネスマン・健は、仕事の関係で訪れた沖縄で、26年前に解散したバンド仲間、洋介に会いに行くが拒絶される。
洋介は、恋人・静香とともに小さな飲み屋を経営して6年になるという。「いいよ、うん。イイ」とケン。
ようやく会えたと思ったら、突然倒れ、末期がんで余命3ヶ月と知る。洋介は入院もしないつもりのようだった。

同じくバンドのヴォーカルだった加代は、新宿の小さなバーのママになっていて、洋介の事情を話すがうろたえない。
ケン「がんで、もうすぐらしいよ」
カヨ「ま、いっか1人くらい死んでも。私たちが生きてれば」

その後、何度もカヨの店を訪ね、洋介が自分のことをまだ怒っているのではないかと気にするケン。
ケン「辞めたから怒ってるのか? オレは抜けてないよ。みんなが辞めたんじゃん」
カヨ「じゃ、それでいいよ。気が済んだ?」

洋介にも何度も電話して出てくれないことを責めたため、シズカを泣かせてしまう。
ケン「ごめん。友だちだから心配で。うまく話せなくて・・・」
洋介「もう少し時間をくれないか。オレもどうしてここにいるか分からないんだ。それと、シズカに強くあたらないでくれ。たのむ」

 

洋介はシズカと婚姻届を出して、店をたたみ、上京し、ケンのマンションに泊り込み、カヨとともに一夜限りのバンド再結成を果す。


「カラスじゃないのよ、ウサギなの」てw

その打ち上げで歌手だという有紀を紹介するケン。
弾き語りで歌った曲が♪恋の蟻地獄 って・・・

ケンは、妻以外となら、ユキや、清掃員のおばちゃんとまで寝てしまう

カヨ「あんたってさ、1人で生きてんのね。頭悪いといいわよね。傷つかない奴だな」


介護ベッドを買って、洋介を自宅介護することを選んだケンだが、暗い顔でカヨのもとに現れる。
「あいつ、死ぬんだな。ちゃんと付き合ってくれよ。悲しくないのか? 置いてかれるって感じしないか?」
「あんた、あいつが死ぬと思って活性化してない?」(このセリフがなんだか可笑しい


洋介「憎たらしかったんだよな。23年間ずっとお前のこと。
   どうしてるかな。うまくいってないといいな、とかさ。
   でもすごい自己嫌悪に陥るんだよ。そういう憎しみの塊ががんになったんだよな」

(私も常々、そう思う。肥満とか、病とかって、その人それぞれの日常生活の嗜好、行動、
 ココロの在り様、ちょっとしたしたことの積み重ねで生まれる必然なんだ


ケンが店を訪れると、カヨは出かけていて、僧侶の客が店番をしている。

「気をつけて下さいよ。わるーーーいの溜めると、ケンさんも病気になりますよ。
 極端な感情を持ってると体が壊れるって、中国では昔から言われてるんですよ。
 オレたちはそうゆうこと忘れてちゃってる。中国人ですら忘れてる。
 楽しいことをしてても、なにかから逃げてる。もっと心穏やかに毎日を楽しむことは可能なのかなって」


 

洋介「オレって何年生きてきたのかな?」
ケン「まあ、オレは生きてる感じしないけどな」
洋介「少ししか生きていないんじゃないかなって。長いことかけて自殺してるような。オレの分までちゃんとしろよ」
ケン「難しいよ。どうゆうのを“ちゃんと”ってゆうの?」



 
スーツをビシッと着てても、フツーのTシャツ着ててもカッコいいなあ

でも、ほんとに“ちゃんと生きる”てどぅーするんだろう?
ヒトの性格なんて、すぐには変えられないし。ヒトそれぞれ違うだろうし。


 

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NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』 第44回「落ちゆく巨星」

2014-11-05 12:32:37 | ドラマ
NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
出演:岡田准一、中谷美紀、竹中直人、寺尾聡、鶴見辰吾、松坂桃李、濱田岳、速水もこみち、高橋一生、塚本高史 ほか

第44回「落ちゆく巨星」(ネタバレあり
三成から謀反の疑いをかけられた秀次は、聚楽第にて戦の準備をしていると、如水は止めさせる。
「ここで争っては乱世に後戻りします。伏見にお戻り下さい。天下のためのお役目に存じます」

秀吉は、秀次の冠位官職を奪って、高野山に蟄居を命じるが、茶々は不服。
ついに秀吉は、秀次に切腹を命じ、6歳の嫡男も含めて一族39名が殺され、三条が血に染まったという。

秀吉に呼び出される如水。

「拾の行く末を思うと、己を止められんのじゃ。わしは老いた。今一度、このわしに仕える気はないか?
 三成は罰せよというが、仕えてくれたら許す。お主にわしの側にいてほしい」

秀吉の命が短いと感じた如水は、これを引き受け、播磨に1700石が与えられる。

福島正則のもとを訪れた太兵衛は、「如水に覇気がなくなった」などという悪い評判を聞いて怒り、
酒の勝負で勝って、太閤からもらったという家宝の槍をもらってくる。
「酒で乱れるは恥」(納得。もこちゃんとは思えない豪快な役どころだねえ!

嫡男・熊之助から、一度隠居したのに、どうしてまた仕える気になったのかと聞かれ、

如水「殿下の天命が迫っている。わしは殿下が変わりゆくのをお止めできなかった。せめて最期を見届けるのがわしの務め」


朝鮮との和睦交渉で、「明は、秀吉を日本国王と認める」という態度に怒り、
秀吉「明に奉じられずとも、この秀吉こそ日の本の天下人じゃ! なんとしても朝鮮に兵を出す!」

秀吉「止めぬのか?」
如水「お止めすれば聞き入れてくれましょうか?」
秀吉「聞かん。恐らく、これがわしの最後の戦。後の世の語り草になるであろう。秀吉が明や朝鮮の王となるのじゃ!」
如水「それがしに朝鮮行きをご命じ下さい。それがしは、殿下の軍師でございます」
秀吉「行ってくれるか!? すべて任せる

如水は、自分が行くことで「傷はできるだけ小さく、負けぬ戦にする」と決意する。

熊之助は「私も16。朝鮮に行きとうござます!」と頼むが、それだと万一の場合、黒田家に男子がいなくなるため、
如水「お前は残れ。戦の後に元服すればいい」


拾は「秀頼」と改名。秀吉「お主が次の天下人じゃ」

その時、家康は55歳
「太閤は60。もはや長くはもたん。もってあと2年。それが分かっているのは、わしだけはあるまい」


小早川隆景も病床にあり、如水はお見舞いに行く。

 

「秀秋、これからは何事も如水を頼るのだ。殿下は長くはない。まもなくこの国に、もう一度嵐が吹き荒れる。
 お主ほど知恵の回る男を見た事がない。良い知恵が浮かんだ時こそ吟味せよ。まこと手強い相手だった」

「毛利との戦こそ難儀いたした。されどあの頃は楽しうございましたな」と泣く如水。
その後、間もなく隆景はこの世を去った(戦争が楽しいっていうのもなんだかなぁ・・・

14万の大軍はふたたび朝鮮へと渡ったが、その船内に、熊之助と太兵衛の息子・吉太夫も乗り込んでいた。


 

 
小早川隆景像

 


あ~、鶴見さんも見れなくなっちゃうのかあ・・・と思っていたら、木曜時代劇『ぼんくら』にも出演されているんだあ/驚

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