■『リバイバル・ブルース』(2003)
監督:クロード・ガニオン
出演:内藤剛志、奥田瑛二、桃井かおり、渡辺ほなみ、久保京子、野村麻紀、ミッキー・カーチス ほか
“70年代、日本で暮らし、傑作『Keiko(1979)』を残したカナダの巨匠クロード・ガニオン。伝説の監督が今、日本で再びメガホンをとった。”
とDVD特典の予告編には紹介されていたけど、どちらも知らず、ウィキにも載っていない内藤剛志さんほか豪華キャストの今作を掘り出したv
正反対の性格ながら、親友でもあり、バンドを解散した因縁もあるっていう複雑な役どころを、内藤さんと、奥田さんが見事に演じている。
内藤さんと、桃井さんとの会話も、それぞれの個性が出ていて、絶妙な掛け合いが見どころ。
内藤さんが、とんでもない女たらしな役なのにビックリしたけど、
その奥にある、自分でも気づかない、満たされない思いみたいなものも、後々から見えてくる。
完全管理の病院や、自宅介護だとしてもドクターが往診して、苦しい時にはモルヒネを打ったりするのに、
それもなくひたすら自力で耐えるって相当じゃないのかな/汗×5000
サントラ盤の情報がひっかからないけど、エンドロールでは、なんだか凄い曲がたくさん流れていた感じ。
内藤さんのギター演奏シーンは、自分で弾いてるんだろうなあ! 初見v 奥田さんは?!
作品内で歌われる♪チンチン・ブルース の作詞もガニオン監督自らが書いている。
▼story(ネタバレ注意
多忙なビジネスマン・健は、仕事の関係で訪れた沖縄で、26年前に解散したバンド仲間、洋介に会いに行くが拒絶される。
洋介は、恋人・静香とともに小さな飲み屋を経営して6年になるという。「いいよ、うん。イイ」とケン。
ようやく会えたと思ったら、突然倒れ、末期がんで余命3ヶ月と知る。洋介は入院もしないつもりのようだった。
同じくバンドのヴォーカルだった加代は、新宿の小さなバーのママになっていて、洋介の事情を話すがうろたえない。
ケン「がんで、もうすぐらしいよ」
カヨ「ま、いっか1人くらい死んでも。私たちが生きてれば」
その後、何度もカヨの店を訪ね、洋介が自分のことをまだ怒っているのではないかと気にするケン。
ケン「辞めたから怒ってるのか? オレは抜けてないよ。みんなが辞めたんじゃん」
カヨ「じゃ、それでいいよ。気が済んだ?」
洋介にも何度も電話して出てくれないことを責めたため、シズカを泣かせてしまう。
ケン「ごめん。友だちだから心配で。うまく話せなくて・・・」
洋介「もう少し時間をくれないか。オレもどうしてここにいるか分からないんだ。それと、シズカに強くあたらないでくれ。たのむ」
洋介はシズカと婚姻届を出して、店をたたみ、上京し、ケンのマンションに泊り込み、カヨとともに一夜限りのバンド再結成を果す。
「カラスじゃないのよ、ウサギなの」てw
その打ち上げで歌手だという有紀を紹介するケン。
弾き語りで歌った曲が♪恋の蟻地獄 って・・・
ケンは、妻以外となら、ユキや、清掃員のおばちゃんとまで寝てしまう
カヨ「あんたってさ、1人で生きてんのね。頭悪いといいわよね。傷つかない奴だな」
介護ベッドを買って、洋介を自宅介護することを選んだケンだが、暗い顔でカヨのもとに現れる。
「あいつ、死ぬんだな。ちゃんと付き合ってくれよ。悲しくないのか? 置いてかれるって感じしないか?」
「あんた、あいつが死ぬと思って活性化してない?」(このセリフがなんだか可笑しい
洋介「憎たらしかったんだよな。23年間ずっとお前のこと。
どうしてるかな。うまくいってないといいな、とかさ。
でもすごい自己嫌悪に陥るんだよ。そういう憎しみの塊ががんになったんだよな」
(私も常々、そう思う。肥満とか、病とかって、その人それぞれの日常生活の嗜好、行動、
ココロの在り様、ちょっとしたしたことの積み重ねで生まれる必然なんだ
ケンが店を訪れると、カヨは出かけていて、僧侶の客が店番をしている。
「気をつけて下さいよ。わるーーーいの溜めると、ケンさんも病気になりますよ。
極端な感情を持ってると体が壊れるって、中国では昔から言われてるんですよ。
オレたちはそうゆうこと忘れてちゃってる。中国人ですら忘れてる。
楽しいことをしてても、なにかから逃げてる。もっと心穏やかに毎日を楽しむことは可能なのかなって」
洋介「オレって何年生きてきたのかな?」
ケン「まあ、オレは生きてる感じしないけどな」
洋介「少ししか生きていないんじゃないかなって。長いことかけて自殺してるような。オレの分までちゃんとしろよ」
ケン「難しいよ。どうゆうのを“ちゃんと”ってゆうの?」
スーツをビシッと着てても、フツーのTシャツ着ててもカッコいいなあ
でも、ほんとに“ちゃんと生きる”てどぅーするんだろう?
ヒトの性格なんて、すぐには変えられないし。ヒトそれぞれ違うだろうし。
監督:クロード・ガニオン
出演:内藤剛志、奥田瑛二、桃井かおり、渡辺ほなみ、久保京子、野村麻紀、ミッキー・カーチス ほか
“70年代、日本で暮らし、傑作『Keiko(1979)』を残したカナダの巨匠クロード・ガニオン。伝説の監督が今、日本で再びメガホンをとった。”
とDVD特典の予告編には紹介されていたけど、どちらも知らず、ウィキにも載っていない内藤剛志さんほか豪華キャストの今作を掘り出したv
正反対の性格ながら、親友でもあり、バンドを解散した因縁もあるっていう複雑な役どころを、内藤さんと、奥田さんが見事に演じている。
内藤さんと、桃井さんとの会話も、それぞれの個性が出ていて、絶妙な掛け合いが見どころ。
内藤さんが、とんでもない女たらしな役なのにビックリしたけど、
その奥にある、自分でも気づかない、満たされない思いみたいなものも、後々から見えてくる。
完全管理の病院や、自宅介護だとしてもドクターが往診して、苦しい時にはモルヒネを打ったりするのに、
それもなくひたすら自力で耐えるって相当じゃないのかな/汗×5000
サントラ盤の情報がひっかからないけど、エンドロールでは、なんだか凄い曲がたくさん流れていた感じ。
内藤さんのギター演奏シーンは、自分で弾いてるんだろうなあ! 初見v 奥田さんは?!
作品内で歌われる♪チンチン・ブルース の作詞もガニオン監督自らが書いている。
▼story(ネタバレ注意
多忙なビジネスマン・健は、仕事の関係で訪れた沖縄で、26年前に解散したバンド仲間、洋介に会いに行くが拒絶される。
洋介は、恋人・静香とともに小さな飲み屋を経営して6年になるという。「いいよ、うん。イイ」とケン。
ようやく会えたと思ったら、突然倒れ、末期がんで余命3ヶ月と知る。洋介は入院もしないつもりのようだった。
同じくバンドのヴォーカルだった加代は、新宿の小さなバーのママになっていて、洋介の事情を話すがうろたえない。
ケン「がんで、もうすぐらしいよ」
カヨ「ま、いっか1人くらい死んでも。私たちが生きてれば」
その後、何度もカヨの店を訪ね、洋介が自分のことをまだ怒っているのではないかと気にするケン。
ケン「辞めたから怒ってるのか? オレは抜けてないよ。みんなが辞めたんじゃん」
カヨ「じゃ、それでいいよ。気が済んだ?」
洋介にも何度も電話して出てくれないことを責めたため、シズカを泣かせてしまう。
ケン「ごめん。友だちだから心配で。うまく話せなくて・・・」
洋介「もう少し時間をくれないか。オレもどうしてここにいるか分からないんだ。それと、シズカに強くあたらないでくれ。たのむ」
洋介はシズカと婚姻届を出して、店をたたみ、上京し、ケンのマンションに泊り込み、カヨとともに一夜限りのバンド再結成を果す。
「カラスじゃないのよ、ウサギなの」てw
その打ち上げで歌手だという有紀を紹介するケン。
弾き語りで歌った曲が♪恋の蟻地獄 って・・・
ケンは、妻以外となら、ユキや、清掃員のおばちゃんとまで寝てしまう
カヨ「あんたってさ、1人で生きてんのね。頭悪いといいわよね。傷つかない奴だな」
介護ベッドを買って、洋介を自宅介護することを選んだケンだが、暗い顔でカヨのもとに現れる。
「あいつ、死ぬんだな。ちゃんと付き合ってくれよ。悲しくないのか? 置いてかれるって感じしないか?」
「あんた、あいつが死ぬと思って活性化してない?」(このセリフがなんだか可笑しい
洋介「憎たらしかったんだよな。23年間ずっとお前のこと。
どうしてるかな。うまくいってないといいな、とかさ。
でもすごい自己嫌悪に陥るんだよ。そういう憎しみの塊ががんになったんだよな」
(私も常々、そう思う。肥満とか、病とかって、その人それぞれの日常生活の嗜好、行動、
ココロの在り様、ちょっとしたしたことの積み重ねで生まれる必然なんだ
ケンが店を訪れると、カヨは出かけていて、僧侶の客が店番をしている。
「気をつけて下さいよ。わるーーーいの溜めると、ケンさんも病気になりますよ。
極端な感情を持ってると体が壊れるって、中国では昔から言われてるんですよ。
オレたちはそうゆうこと忘れてちゃってる。中国人ですら忘れてる。
楽しいことをしてても、なにかから逃げてる。もっと心穏やかに毎日を楽しむことは可能なのかなって」
洋介「オレって何年生きてきたのかな?」
ケン「まあ、オレは生きてる感じしないけどな」
洋介「少ししか生きていないんじゃないかなって。長いことかけて自殺してるような。オレの分までちゃんとしろよ」
ケン「難しいよ。どうゆうのを“ちゃんと”ってゆうの?」
スーツをビシッと着てても、フツーのTシャツ着ててもカッコいいなあ
でも、ほんとに“ちゃんと生きる”てどぅーするんだろう?
ヒトの性格なんて、すぐには変えられないし。ヒトそれぞれ違うだろうし。