メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『里見八犬伝』@角川シネマ新宿(ネタバレ注意

2016-12-18 21:48:58 | 映画
『角川映画祭』@角川シネマ新宿 アンコール上映決定! 12/10~12/22

「心の中のベストフィルムまとめ 角川映画」カテゴリーに追加しました。


【ブログ内関連記事】
角川映画の40年@東京国立近代美術館フィルムセンター(2016.9.17)


アンコール上映決定ということで、前回観れなかった作品を観に行ってきたv

日曜15時~だったけれども、今回も高齢者層が多く、30人くらいかな
空席が目立つのは残念だけれども、ゆったり観れるのは有り難い

こないだのUPLINKくらいが丁度いいかもしれないけど、
映画内容のスケールがデカいから、そんなに近くでは観たくないし
一番後ろの通路側でちょうどよかったv

『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』(ネタバレ注意)@渋谷アップリンク(2016.11.22)


まず、エレベーター4Fに上がったら、そこに森雅之さん出演の『雨月物語』の写真がドーーーン!



「溝口健二&増村保造映画祭」12.23~1.26が上映されるとのことで、こちらも気になる

『雨月物語』

そして、前回とまたちょっと違った角川関連の展示がされていて、上映前にひと通りざっと見た








スケキヨさまもまだまだ元気に鎮座していらっしゃいました




10前入場で、もぎりの際に今回は、全員に当時のチラシがもらえたv

 

 


鑑賞マナーの後に予告編もなしですぐに上映


『里見八犬伝』(1983)@角川シネマ新宿(ネタバレ注意
原作:鎌田敏夫 製作:角川春樹 監督:深作欣二  脚本:鎌田敏夫、深作欣二(136分)

出演:
薬師丸ひろ子:静姫
真田広之 犬江新兵衛
千葉真一:犬山道節
寺田農:犬村大角
志穂美悦子:犬坂毛野
京本政樹:犬塚信乃
大葉健二:犬飼現八
福原拓也:犬川荘助
苅谷俊介:犬田小文吾
目黒祐樹:蟇田素藤
夏木マリ:玉梓
萩原流行:妖之介
浜田明:悪四郎
ヨネヤマママコ:船虫
汐路章:幻人
岡田奈々:浜路
太田資正:成田三樹夫
太田正春:高柳良一


声の出演: 松坂慶子 伏姫の声

主題歌:
八剣士のテーマ (White Light)/ジョン・オバニオン
♪里見八犬伝


(あらすじは割愛)

さすが深作監督
名作って、何年経っても、何回観ても感動するものなんだなあ!
しかも、また大型スクリーンで堪能出来る日が来るなんてねえ

当時、新しい試みと謳っていた「SFX」も、今観ると円谷的に味わい深い
映画に感動して、原作も読んだから、なおさら、映像におさまりきらなかった
それぞれの長く孤独な宿命も思い出すと、途中何度も泣いてしまってヤバかった



オバニオンさんのエンディング曲も延々と耳に残る
外国人の歌を邦画に使うのも、あまりなかったような気もするし

そして、角川秘蔵っ子アイドル、ひろ子ちゃんと真田さんのラヴシーンが貴重すぎる!
改めて観たら顔のアップでほとんどイメージ映像なんだけど
当時の自分にしてはけっこーな衝撃だった思いが甦る


なんといっても見所は見事な「殺陣」
アクションスターの千葉さんを筆頭に、真田さん、八剣士の中では紅一点の志穂美悦子さんなどは
キレッキレの動きで、ワイヤーアクションなどいらないほど軽やか

八剣士の宿命の中でもとくに好きなのは、萩原流行さんと志穂美悦子さんの2人の出会い

今作を観て、初めて流行さんを知って、魅力にハマった
なんとも中世的でなまめかしく、ヘビを妖しくまといながら誘う

天涯孤独を貫いてきた毛野と、死によってしか結ばれない運命が悲しすぎる
毛野が壁に右へ左へと苦しむシーン
その壁には、なんとクリムトの「接吻」が描かれていたことに気づいた!

「誰からも愛されず、誰も愛さず」


そんな1つ1つのシーンと、セリフが頭の中に残っていて反復しながら観ていた

当時買ったパンフレットには、撮影の苦労話も載っていて、
ラストの馬で駆けながら手をつなぐシーンはとても難しかったと書いてあった記憶があるけど
広い荒原を見事な笑顔で駆ける姿は爽快

観た角川のパンフレットは全部買って、残していたけれども
引越しの際にBOOK-OFFに持っていったら、
買取すらなく「引き取り」になってショック大だったけど

今回も店頭でパンフレットの販売もあったけど、私はコレクターではないから買わなかった


その他にも、若さを取り戻すために血の風呂に入る夏木マリさんの妖艶なヌードシーン、
ヨネヤマママコさんが顔を裂いて、怪虫に変身するシーン、
若い娘の柔肌を剥ぐ幻人の「それが幻人の幻人たる所以」てセリフは
当時、一緒に観に行った親友との間でしばらく流行ったよね?爆
もう言い出したらキリがない


冒頭から『乱』でも始まるんじゃないかって勢いのオドロオドロしさ満載だし、
八剣士が揃っていく過程、ダンジョンのような要塞に入り、
1人ずつ倒れていくシーンにいちいち涙して、
『インディジョーンズ』ばりの巨岩がゴロゴロ転がってきたり
最後の最後には、成田三樹夫さんと高柳良一くんまで出てくる豪華キャスト


はぁ・・・観に行ってよかった



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戸川純ちゃんパネル展開催中!@新宿タワレコ

2016-12-18 21:48:57 | 音楽&ライブ
映画『里見八犬伝』@角川シネマ新宿(ネタバレ注意

映画を観た後、途中のデパート1Fのスープ屋さんで抹茶ラテを飲みながら
映画の感想メモを急いで書いて、それから、ツイートで見かけた戸川純ちゃんの写真を見に行ってきたv


戸川純 with Vampillia/わたしが鳴こうホトトギス
“発売日初日、タワーレコードの総合アルバム・チャート5位、
 J-POPアルバム・チャート3位、オリコンデイリーCDアルバム・チャート20位!”

タワーレコード新宿店8F下り エスカレーター横ショウウィンドウにてパネル展開催中!
“これらの写真が、タワーレコード特典のミニ写真集B6版12Pに収録されております。”



それにしても、新宿変わったなあ/驚

新宿三丁目から新宿駅まで、結局真っ直ぐみたいなものだったけど
途中、ユニクロ、H&M、au、ビックカメラなど
どこにでもある店がビル1個分ドーーーンと並んでいて
どこもほんとに似たり寄ったりになってしまってつまらない

混雑は変わらず 外国人観光客が加わって、日曜ともあって、さらに増し増し

新宿駅東南口、懐かしいなあと横目に見つつ、タワレコに向かい
“エスカレーター横だから、なかなか立ち止まってじっくりは見れませんが”とゆってた方もいたので
スマホ片手にキョロキョロしてたら、ありました

たしかに、エスカレーターを降りるところにあるけど
誰も降りて来ない間にじっくり見ることはできた

カワイイ~
深窓のお嬢さんのように厳しい父親に門限を決められて育てられたって話をよく聞くので
一体どんなだったんだろう???と思っていたけど

子どもの頃は、オムツにワンピでお母さんとどこかにお出かけした時のや
今は亡き妹さんとの2ショット

その後の芸能活動で見せる、やや闇を思わせる表情の頃まで どれもステキで貴重

















そして、店内には純ちゃんコーナーがある 『戸川純全歌詞解説集』も置いてあった



戸川純全歌詞解説集


戸川純が全曲解説集を刊行、今だから言える歌詞の秘密を明かす
パラッと見たら、“♪怒濤の恋愛 も爆笑して書いた タイトルがあまりに大袈裟で”みたいなことが書かれていてビックリ
どれも好きな曲だけれども、書いた当時のエピソードとは、けっこうギャップがあるんだな



ちなみに、源くんコーナーもかなりの充実っぷり! 本人も来たんだねv



 

 


しかも紅白出場ですか/祝 恋ダンス見れるかな?

紅白歌合戦 2016・出演者一覧

あれ? 今年は総合司会が有働さんじゃない/淋
武田真一アナって誰? 写真見てもちょっと分かりませんでした
まあ、毎年、予録して、時間のある時に見たい歌手だけ飛ばしながら見ているんだけれども


以前、たしか来たタワレコのミニライヴスペースも久々すぎる/懐

そこに『この世界の片隅に』コーナー発見!






CDショップが久しぶりなんだな
ポップと情報の嵐で目が回る
ひと回りしたけど、純ちゃんの写真目当てだったから何も買わず、スミマセン/謝


桑田さんの、思いきり七三分けの写真笑った! 昭和歌謡をカバーしたのね






それから、ヌーピーグッズがいっぱいあって、これは後でF氏にも教えてあげよう

 



良い映画を観て、純ちゃんの写真も見れて、今日も晴れた佳き1日でした~
インスタのほうにも、少し写真をアップする予定です



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『くまのアーネストおじさん ちいさなもみの木』(ブックローン出版)

2016-12-18 21:47:58 | 
『くまのアーネストおじさん ちいさなもみの木』(ブックローン出版)
ガブリエル・バンサン/さく もりひさし/訳

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毎年、恒例のxmas本

『くまのアーネストおじさん』シリーズにもいくつかあって借りてみたv

セレスティーヌがいつも大事にしている人形の「シメオン」(ペンギン)が
何気にサンタの格好で椅子に座っていたり、放り投げだされていたりするのが可笑しい




“バンサンは、このシリーズで愛の深さ、他人に尽くす喜び、
 気取らない素朴な生活などを表現したかったという。”



あらすじ(ネタバレ注意

アーネストとセレスティーヌは、もみの木がたくさん植えられているところに探しに行く
ステキな巨木がたくさんある中で、セレスティーヌは、曲がってしまって
置いていかれた小さな木を見つけて、これがいいと言う


家に戻り
「クリスマスにはなんでも欲しいものを選んでいいんだよ」とアーネストに言われて、

「私の願いは、もう決まっているの
 私の好きなあのちいさなもみの木のそばで、雪の中のクリスマスをするの!

驚いたアーネストは、友だちをたくさん呼んでパーティをしようとか
よくある過ごし方をすすめるが、納得しないセレスティーヌ

「分かってないのね アーネストは
 私はね、ほんものの雪の中でお祝いをしたいの
 あなたと私、ふたりっきりで
 空にはほんもののお星さま
 そうだねって言ってよ、アーネスト それがいいよって!」


(こんなに可愛く頼まれたら断れないね

アーネストもわんぱく小僧だった頃にそんなことを夢見たことがあったと思い出す

けれども、アーネストは、友人らを呼ぶことにして、
“24日の10時にもみ林に来てください”とセレスティーヌに内緒で手紙を出す


待ちに待った24日
2人はちいさなもみの木を精一杯飾りつけて、焚き火をたいて祝う






そこにアーネストの呼んだ友人たちが子どもたちを連れてやってきてセレスティーヌは驚く

「みんなをウチへお誘いしよう そして、明日またここに来ようね
 今度こそふたりだけで 約束だよ」


ウチでは賑やかにお祝いして、アーネストが子どもの頃のクリスマスの話を夢中で聞く子どもたち




アーネスト:
私のクリスマスの一番楽しい思い出は、ふたりで一緒に過ごしたことだよ
セレスティーヌが ここに来てから ずっと


25日 ふたりはまたちいさなもみの木に会いに行く 今度はふたりっきりで



最後の裏表紙の2つのこんもりした絵が、2人が雪に埋もれてしまったように見えてドキッとした/驚
何度もたしかめて、これはほかのところに描いてある、枯れ草に雪が積もった様子だと分かってひと安心
そんな急な悲劇じゃないもんね ビックリしたあ!





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