メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

猫のしっぽ カエルの手 選 20年目の春

2020-05-17 14:09:37 | テレビ・動画配信
もとは母が教えてくれたBS番組
ベニシアさんの前はターシャ・テューダーさんに憧れていた

Eテレでも毎週OAされているのか
今回は特集のような形で放送されているのを見てみた


ガーデニング好きな奥様方に大人気
広々とした庭、花に囲まれた自然の暮らし、という以外に
奥様方を惹きつけるのは、「元イギリス貴族」て肩書だよねw

本人は「貴族の生活は自分に合わない」と感じて
日本に住んでいるのだけれども

今回もDIYや近所付き合いなど
ゆっくりした時間が流れていて
とても癒された

詩のような文章も大きな魅力のひとつ



【内容抜粋メモ】

※この番組は2016年5月1日に放送したものです

2016年4月 京都 大原
京都市の中心部から車で北へ30分
今年も大原の桜が満開を迎えた
周囲を山で覆われた大原は、春の到来が少し遅れる





優しい色をした花々が山里を彩る
「平家の隠れ里」だったといわれるこの地には
ゆっくりと静かな時間が流れている





ここで季節の移ろいを楽しみながら
手作りの暮らしを送っている人がいる

ベニシア・スタンリー・スミスさん
来日して45年 大原で20年目の春を迎えた





ベニシア:
イギリスを旅立った時は
この美しい大原の里にたどり着くとは思ってもみませんでした

当時の私は、日本に永住することになるとは思いもせず
まだ夢いっぱいの20歳でした

それから45年が過ぎ、今も私は日本にいます

子ども達はみんな大きくなり
私は庭を作って幸せに暮らしています

ここが私の場所
この家でずっと穏やかに暮らしていくことが私の夢なのです





イギリス貴族の家に生まれたベニシアさん
今はこの築100年の古民家を終のすみかと決めている


夫・山岳写真家の梶山正さん





ここで子どもたちを育ててきた
今は皆独立し、夫婦にとって新たな時を迎えている

最近は正さんが丁寧に淹れてくれる日本茶を
2人で味わうのが朝の日課







ベニシア:
お茶を出すときは愛を感じる
それは正の気持ちが出してる

日本って言ったら大原やね
ここにずっといたい

大原の中にいろんな知ってる人がいるから
それがすごい貴重なものと思っています

何かあったらみんなで助けてあげる
それも一つのファミリーみたい


正さん:
前はイギリス行ったら全て問題が解決するように思っているように見えたけど
あんまり言わなくなったから

ベニシア:私、貴族社会ではないですから


貴族の暮らしを捨て、日本にやってきた
正さんと出会い、大原で生きてきた

「今はここが自分の故郷なの」
それがベニシアさんの口癖だ


ベニシアさんが丹精込めて作った庭







この時期は春を告げる水仙が迎えてくれる
季節ごと、毎朝違う表情を見せる庭

ベニシアさんは庭作りを通して
日本の四季がもたらす自然の豊かさを体感してきた


2016年
今年の春はその一角をテラスガーデン風にイメージチェンジ
ベニシアさんが「フォレストガーデン」と呼んでいる
かつて木のブランコが揺れていた場所







ベニシア:
なんか石のほうがやりやすい
すぐ綺麗になるのが嬉しい
歳になるとやりやすいほうがいいですね

その上に座ってもいいし
花を置いてもいいし
好きなようにできるから

ブルーの色もなんか落ち着く
リラックスできる(同感


このアイディアに協力してくれたのはガーデナーの椿野晋平さん

椿野さん:
おはようございます
よろしくお願いします
すごい綺麗になりましたよね

ベニシアさんの持っていたタイルと
僕が用意したタイルと混ぜて

ベニシア:タイルを探すのも面白い


通称タッキーと一緒に作ってきたベンチ
今日はタイル張りの仕上げをする

この家に越した時、キッチンの作業台に
自分でタイルを張って作ったベニシアさん
でも曲面のタイル張りはなかなか手強い


椿野さん:
真ん中にたっぷりめにして
それでブチュっと押すと中で広がるから

ベニシア:
一人でやったら難しい
一番楽しい作業ですよね


時間をかけてゆっくりとすると
どんな作業も楽しくなってくる


ベニシアさんが大原の暮らして学んだこと
気の合う友人と一緒なら楽しさも倍増する

(いろんな色柄のタイルかわいいなあ!


タイルに合わせて庭の植物も
デルフィニウムや忘れな草など青い花に植え替える





ベニシア:
どんなに忙しくても庭仕事をすると落ち着く
土を触るのがすごく体にいい
触ったら気持ちいい

ちょっと落ち込んだ時でも土を触ったらいいと思う
元気になる

(科学的にも証明されているものね


庭作りは自然との共同作業だから
本当の意味で大原に根を下ろすことができた

大好きな忘れな草いっぱいの花壇
完成したタイルのベンチと
テラコッタ調の庭
幼い頃に旅をしたヨーロッパの思い出がよみがえる





ベニシア:
私が十代の頃、義父のダドリーが
イタリアでレストランに連れて行ってくれました

ウェイターが湯気を立てているフレッシュなトマトソースパスタと
ルッコラのサラダを運んできました





このサラダ用のハーブは英語で「ロケット」と呼ばれ
チーズをおろして食べると良いと説明を受けました

それから何年も後に、私はフレッシュなロケットの葉に再び出会いました
生のまま、あるいは湯がいた葉をパスタに合わせると
とてもおいしくいただけます

葉は出たばかりの柔らかいものを摘みましょう
日差しを好みますが日陰でも大丈夫




フォレストガーデンに腰を下ろすと
明るい春の風が木々の間をすり抜けていきました
ふたたび春の到来です


キッチンもリニューアル
最近視力の衰えを気にしているベニシアさん
2年前、大原の下水が整備されたのを機に
キッチンもリニューアルした

大きな窓で明るくなり
大好きなブルーのタイルが気分を盛り上げてくれる







ベニシア:
そこの窓がすごい感動する
鳥が見えて蝶々が見えて

この窓は本当に嬉しいと思った
明るくなって

上に真っ黒の感じで窓ができて





私たちここに長く住んでるけど
次これにしましょうという感じで Step by Step

あまり急がないほうがいいと思う
こういうとくに古い家を持っていたら
ゆっくり楽しむ

この台所はこれからも一番居心地のいい場所


今日はかわいいお客様のためにカスタードプリンを作る







ベニシア:
今日はプリンを作ろうと思っています
ドライハーブがちょっと残っているから入れて
ハーブは甘い香りなら何でも使ってもいいと思う
これはデザートだから甘くします

まずは沸騰しないように温めた牛乳にハーブの香りを移す
10分くらい置いといたら香りがもっとよくなりますから

次は卵 大原の有名な卵です
有機の餌で育った鶏の卵
(黄身がまっ黄色!

ブラウンシュガーを入れます
やっぱりブラウンのほうが体にいいと思って
昔、「あなたが食べているものは、あなたです」っていうメッセージがあった

今の若い人はその考え方に戻った
それを見たら嬉しい


口にするものだけが自分の体を作る
だからなるべく自然由来の物を使う

牛乳が冷めたら、こして、卵、砂糖と一緒に混ぜる
人数分の耐熱カップに分ける
160°に温めておいたオーブンで
約1時間焼き、冷蔵庫で冷やせば出来上がり

ほんのりレモン風味のカスタードプリン




(私がいつも思うのは、料理を作るのも
 子育ても、庭の花を育てるのも
 全部繋がってると思う

 それはその人の貴重な才能の一つ
「こんなのは誰にでもできるよ」って言うけど
 出来ない人にとってみれば魔法みたい!



イースターのエッグハント





ベニシアさんにとって春を告げる行事といえばイースター
イエスキリストが復活したことを祝う祝日だ

庭のあちこちに隠しているのは卵の形をしたお菓子

孫のジョーくんが小学生の頃までは
イースターといえば近所の子ども達を集めて遊んでいた





ベニシア:
最近引っ越してきた子どもが結構増えて
じゃあ今年やりましょうって
私もわくわくw


今日は久しぶりに庭でエッグハントをする
卵のありかを教えてくれるのは春の使者たち



(こないだ、はしもとみおさんが作ったカゴに似てる!



子ども達がやってきた
高校2年生になったジョー君がみんなのお世話係





ベニシア:
みんな集まったね
今日はヨーロッパでイースターっていう日で、子ども達が卵を探しに行くの
卵いっぱいあるよ
よーいどん!


うずうずしていた子ども達は一気に駆け出す

ベニシア:
高いところにもあるよ
木の中にもあるよ

子ども:いっぱいあった

卵を探し求めて、春の庭はしばし探検の舞台となる
ちっちゃい子にあげている子を見て「優しいね」と声をかける

花や木に導かれて宝探し
この思い出がいつかかけがえのない本当の宝物になってほしい



(イースターの起源ってどういうものなんだろう?
 ちゃんと信仰心も伴っているから
 こうしたイベントも意味があるんだよね



エッグハントの後はお楽しみのおやつ



(スーパーのお菓子に慣れた子どもたちには
 ハーブ味のプリンってフシギだと思うのでは?


かつては自分の子どもや孫のために
そして今は幼い友達と楽しむ春のエッグハント
この庭はずっと子ども達の笑い声を聞いている



大原の仲間




今年初めてエッグハントに参加した横山さんの姉妹
ベニシアさんとはすっかり仲良しだ
横山ちひろさん家族は、2年前この大原に家族で移住してきた






ちひろさん:お茶でもどうですか?

ある日、春ちゃんあきちゃん姉妹がベニシアさんの庭を訪ねてきて友達になった
それから梶山家と横山家は家族ぐるみで仲良くなった

去年、末っ子のゆきちゃんが生まれた
(名前にも季節があって可愛いねえ





ベニシア:
春とあき どっちも大好きで友達なんだよね
子供が3人いるから
私も同じ状態だったから大変さがわかる

ちひろさん:
ベニシアさんが遊びに来てくれるとむっちゃ助かるねん

ベニシア:
今、私子どもいないから
でも(手伝うことが)できるから

ベニシアさんは、ちひろさんに自分の人生を重ねるようにして応援している
現在、自然生物成分由来の石鹸を作る仕事をしているちひろさん



(これからはこういう自活生活が普通になるのかもしれないね


ちひろさん:
夫が農業を始めたのを機に
子どもたちに土を感じ
豊かな食で育ってもらいたいと感じたのが
大原への移住のきっかけだった



大原でちひろさんが心がけていること
それはベニシアさんと同じ手作りの暮らし



毎年この季節に欠かせないのは味噌の仕込み
家族5人で1年間賄うのに8 kg の大豆を茹でる




茹でた大豆を何回かに分けてミキサーで潰していく
そして麹と塩を混ぜれば下準備は OK

(今はミキサーがあるからね
 昔は家族や近所がみんな集まって
 庭で輪になって作ったのを手伝ったことがある
 それを一人で下準備するってスゴイ!!


ここからはベニシアさんと子ども達も一緒に参加する
空気が入らないよう丸めた味噌を樽に投げ込んでいくのだが・・・
(ものすごい勢いで投げ入れてるw



(こういう体験って何にも代えがたいね


ちひろさん:いいね おいしくなーれ!

ベニシアさんが投げたらバケツから飛び出した/爆

ちひろさん:
(バケツの)角とかを狙って、空気を入れないようにしてください
落ちたの入れない!(ww
狙いを定めないと駄目です

手前味噌っていうのはやめられないっていうか


ベニシア:
子どもがやるほうが美味しくなるって言ってたね

ちひろさん:
全然わからないけど、明らかに
子どものおててに魔法の粉がいっぱいついてるんじゃん
子どもの手の菌は元気がいいから美味しくなる


手作り味噌ならその家族の菌が入っているので
家族が好む味になる、とちひろさんは信じている

最後に酒粕で大豆が空気に触れないように密閉すれば仕込みは完了
後は10ヶ月冷暗所で保管すれば家族の味噌が出来上がる



(目に見えなくてもたくさん良い菌が舞っているってこともわかる
 こうした本物の味を知ってるか知ってないかで
 生活の豊かさは全然違うと思うなあ


作業を終えて出してくれたのは
去年作った手作り味噌と夫が収穫してきたキャベツ



(こういうものを毎日食べてたら健康にならないはずがない


ちひろさん:
是非食べてみてください
簡単で美味しい

夏なんかきゅうりとかボーンって置いてあるだけで
子ども達のいいおやつになる


(そうそう! きゅうりに味噌!


子どもが採ってきたふきのとうで作ったふき味噌
これが自家製のネギで作ったネギ味噌です

(ふき味噌も大好き!!
 実家の庭に毎年生えていたけど
 最近はガーデニングの花に虫がつくといって
 毎日シューシューと虫除けスプレーを振りまいているから
 庭にできたイチゴも食べないって言っていた↓↓↓


ベニシア:全部おいしい

ちひろさん:
これ去年、あきが作った味噌
美味しくなあれって

丹精込めて作った味噌はまさに自然の味
手作り暮らしをする仲間がまた一人増えた








ベニシア:
周囲の山が萌え、美しい緑になってくると
大原に越してきた頃を思い出します
お金はなかったけれど
家族の新たな住まいを造るのが私たちの夢でした

生計を立てながら年月をかけてゆっくりと
この古民家の修復に取り組みました




20年が過ぎた今、嬉しいことに
若い家族がこの山里に移り住んでいます

大原では毎日空に向かってそびえる美しい山を眺めることができます
土を耕すのは、黄金よりも価値のあることなのです

(盆地の風景は長野に似てるな



自伝の執筆
65歳 改めて人生を見つめ直しているベニシアさん
少し前から自伝の執筆に精を出している





ベニシア:
私なくなったら
自分のファミリーがいつか
何で日本に来たとか分かったらいいなと思って
今話してもみんな興味ない 若いから

でもある時、40歳、50歳の時
なんでお母さんが日本に来たんだろうって思うかもしれない

もしかしたら私いなかったら
本を読めたらいいなと思って


色々あって今がある
書くことは生きた証








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