リリーさんの衣装がみやじくんとかぶってないか?
♪木綿のハンカチーフ
ストリングスだけをバックに歌う
今日も透明な裏声
リリーさん達が近くでべた褒めしているのを聞いて
笑顔を抑えているような顔が可笑しいw
リリー:最近よく来ていただいて嬉しい限りです
ありがとうございます
コンサート自体はなかなか無い中で
メンバー一同楽しくライブをやる感覚でできて
非常に盛り上がる気持ちになりました
宮本浩次
前回のカバーズ出演は4月19日
緊急事態宣言が出される前のことでした
作詞家・松本隆さんが手掛けた♪木綿のハンカチーフ をワンコーラス弾き語り
今回のカバーのきっかけになりました
松本:優しいんだね この人の歌は
宮本:
最後まで本当は歌いたいぐらいなんですけど
恐縮です
食い入るようにVを見てる
リリー:
松本さんが宮本さんを見る目が親でしたよね
本当は最後までっておっしゃってたのを
今日は最後まで歌っていただけてよかったです
宮本:
自粛期間中にまず完璧にできるようにと思って
♪木綿のハンカチーフ を練習したんです
トータルでできるように
やることがないって言ったらあれなんですけど
本当に自粛しようぜみたいな
なんで私も1日1曲カバーするぞっていうのを
自分の中で課しまして
♪木綿のハンカチーフ は男女の掛け合い
自分ですごいノっていける曲だなって思いました
エライザ:女性の曲をカバーして改めて感じる発見は何ですか?
エレファントカシマシというバンドで
♪赤いスイートピー 男のバンドで歌った時に
バンドで歌うっていう楽しさがあって
不思議な感覚っていうんですかね
子供の頃に慣れ親しんで大好きな歌たちを
男たちで歌うことによって、自分でも何か
素敵な気持ちになれる経験をして癖になると言うか
あとごめんなさい、私の中で女性の型があるみたいで
理想像というか、そういうのもあるようで
どの主人公の女性も理屈じゃないところの
感情を揺さぶられる女性達っていう感じがいたします
リリー:
その歌の中の世界の女性はある意味
理想の女性像だから、現実社会ではなかなか出会えない
宮本:
現実にいない
でも、何て言うんだろうな
実際にやられるとちょっと「何だそれ?」っていう
笑っちゃうっていうか、頭きちゃったりとか
でもその主人公がそうやってると
なんて女の人ってこんなにキュートで
素敵なんだっていう思いになれる
♪二人でお酒を/梓みちよ(1974)
別れましょうよって言って
それでまたお酒を飲みましょうって
なんだそれ?みたいな
理屈じゃないっていうか
それはすごく成立している
歌の世界っていうものの魅力がある
昭和の歌謡のすごさっていうか
そんな宮本が続いてカバーするのは
♪ロマンス/岩崎宏美(1975)
作詞・阿久悠
ストレートで情熱的な女性が描かれた曲
リリー:なぜこの曲を歌われるんですか?
宮本:
自分の中でこれを歌ってみたい
覚えていたので歌いたくなって
♪ロマンス を歌ったらすごくロックっていう感じだったんですよ
歌詩が非常にいいですね
もしも飛べるなら
飛んでついていく
たとえ嵐でも
たとえ遠くても
リリー:
これくらいのエモーションがあるのに
この主人公はくちづけさえ知らない
天才肌ですよ
宮本の恋愛観
リリー:
あなたが好きなんですっていう告白ですが
好きな人に伝えることは苦手なんじゃないですか?
宮本:
自分自身がパフォーマーっていうか
のせられるのが好きなんですよね
自分からリードする、奪うというよりは
好きで好きで飛んでいくって言われるほうが
好きなのかもしれないですね
リリー:
作詞が阿久悠さんですが
この頃ヒット曲を量産していたが、作詞に興味を失いかけていた
そんな商業的うつ病から作品に対する情熱を取り戻したきっかけがこの曲だった
(真剣になり過ぎて口が鳥みたいになってるよw
リリー:
そういう意味ではロックを感じるっていうのも
乗り越えた男の裏側面もあったわけですね
作曲家・筒美京平さんはカップリングをA面に推したが
作詞の阿久悠さんが♪ロマンス にこだわり
意見が対立し、最終的に歌手本人に決定が委ねられた
大先生達2人にまだ10代の「岩崎君、君が決めなさい」ってw
その時に岩崎さん本人は♪ロマンス を選んだ
筒美さんが♪ロマンス に抵抗した理由の一つに
歌詞が彼女に大人っぽすぎるという危惧だったが
岩崎さん自身が
「私が歌うんだからそんなに色っぽくなることはない」という意見で決着
決着の言葉がすごいですね
「私が歌うんだからそうなりませんよ」って
♪ロマンス にロックを感じたことはなかったですけど
こういうエピソードが下支えにあるとしたら
ロックを感じたというのは・・・
宮本:
一方的でしょうけれども
勇ましい女性の強さ、勇気
好きになっちゃったら飛んででも
飛んで来られちゃうと実際は困るじゃないですかw
飛んできてほしいこともあるかもしれないけど
飛んでてもついていく
すごい乙女の強さ カッコいい
♪ロマンス
身悶えながら歌う
リリー:
これはヤバイですね
イントロから元の♪ロマンス にもあった側面なんでしょうけれども
その部分をむき身にしたと言うか
一番いい時のブリティッシュロック
かっこいいキレと言うか
歌い出した時から「フー!」ってなりました
歌われてみていかがでしたか?
流儀と葛藤
宮本:
非常にやっぱりハードルが高い感じがしました
歌の素晴らしさっていうのが元々あるんですけれども
岩崎宏美さんの歌唱も当然素晴らしいわけで
男がただ歌ってるだけにならないようにしなきゃいけない
女性の情熱みたいなものをちゃんと歌にしないと
エゴじゃないけれども
自分の良さみたいなものも出したいみたいな
いろんなせめぎ合いがありまして
苦しみはありましたけれども
勝ち負けじゃないんだけれども
70年代 女唄 名曲セレクション 歌謡曲黄金時代の名曲をラインナップ
リリー:
今夜披露していただくのは全て70年代のヒット曲
海外の色んな音楽を取り入れ始めて
そしてフォークソングが入ってきて
日本の中でも音楽が熟成していくというか
新しい発展をとげている時代です
VTR をまとめてみましたのでご覧ください
♪瀬戸の花嫁/小柳ルミ子(1972)
♪なごり雪/イルカ(1974)
♪北の宿から/都はるみ(1975)
♪迷い道/渡辺真知子(1977)
この辺の曲は全部好きだなあ!
♪みずいろの雨/八神純子 とか
全部通してカラオケで歌いたい
みやじくん、嬉しすぎて
矢吹丈みたいな顔になってるww
リリー:今のVTRを見て印象に残る曲はありましたか?
宮本:
やっぱり都はるみさんのあの曲も
自分でカバーしましたけれども 一人で
本当にすごい歌で、涙が止まらないくらいの 女心の
渡辺真知子さんの♪迷い道 は
小学校5、6年ぐらいだったと思うんですけど、よく覚えてます
当時の匂いまで思い出す
日本自体がそういう雰囲気を持っていた
非常に歌唱力という意味では本当にすごいですよね
エライザ:
誰でも芸能人になれたわけじゃないっていう感じが
当時のカッコ良さですよね
♪二人でお酒を/梓みちよ(1974)
リリー:なぜこの曲にしようと思ったんですか?
宮本:
やっぱり印象に残ってて
酒瓶みたいなのを持って、啖呵を切って
本当に素敵なパフォーマンスと凄い歌声
あと母がすごい好きでしたね
この歌をよく歌っていて
(私の母親も好きでカラオケで歌うな
この曲じゃないけど
子供の頃から私も大好きな歌だった
非常に素敵な歌でした
多くの人に親しまれる名曲
楽曲に描かれるドラマ
本当にそういう素晴らしい歌だと感じます
芸術でもないし ドラマ
人間の矛盾を孕んでいて
リリー:
これだけの行数しかないのに
心配しないで 独りっきりは
子供の頃から慣れているのよ
この1行だけで子供の時から寂しい思いをしてきた
でもいいの、気にしないで
たまには二人で飲みましょう
この時代の男も女の人も
こういう風にやせ我慢をする
粋っていうものがあったでしょうね
弾き語り
フォークソングのような優しいギターと声のアレンジ
そういう上手さもあるよね
これまた高音と低音の幅が広くて難しいのに宮本流になってる
昭和の歌謡曲を全部歌って欲しいくらい
カメラが写ってるぎりぎりまで
色んなポーズを見せてくれてるww
第2夜も見るのが楽しみ
これらは永久保存版v