《世界遺産「バース」のローマ風呂》
朝起きると晴天だった。初めてだ。しかし気温がかなり低い。今まで穿かなかったタイツを穿いてバスに乗った。
観光6日目は、ストラドフォード・アポン・エイボンのホテルを出て135km南南西にある街「バース」に向かった。
町の名「バース」は、ケルト語で風呂を指す語からつけられたらしい。ローマ人によって紀元75年に作られた二階建ての温泉施設だ。写真の温泉は吹き抜けだが、地下1階にも大浴場がある。
この温泉は長い間埋もれていたというが、18世紀に貴族の保養地として復元された。その後長い間使われていたが、1978年に閉鎖されたという。
日本語ガイドを借りて中に入り、1時間以上かけて内部を回った。この温泉風呂が2000年近い昔に造られたものとはとても思えないような壮大な規模だった。今でも1日110万リットルの湯が湧き出て、排水溝に流れ出ていた。
隣に120年もかかって造られたという1617年創設の「バース寺院」があった。
バースと寺院はカギ型に配置されているが、その前の広場は入場を待って並んでいる人々や行きかう人が多い。それを当てにした歌手やギターリストたちが入れ替わりたちかわりやって来てなかなかなパフォーマンスを披露し、CDを売っていた。
バスは、「バース」の近くにある『ロイヤル・クレッセント』に立ち寄った。
ここは18世紀にジョン・ウッドが建てたテラスハウスである。このテラスハウスは三日月型をしていた。現在の集合住宅にも通じる建築だと思った。
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