《湖水地方の風景と庭ー①》
バスはさらに南下し、湖水地方と呼ばれる「カンブリア州」に入ると、車窓に羊が草を食む光景が続き、眺めて楽しんだ。
この州には16もの大きい湖と無数の小さな湖があるので『湖水地方』と呼ばれ、全体が国立公園に指定されている。多くの湖は氷河の侵食によってできたものである。
ガイドによると、イギリスでは標高330~977mの低山が多いが、900m以上の5山全てがカンブリア州にあるので、この州は起伏に富んだ美しい光景を作っていて、画家【ターナー」が画いた風景画で広く知られるようになったという。
また絵本作家「ビアトリクス・ポター」は1902年に『ピーターラビット』を出版して、湖水地方の自然を世界中に紹介した。
この地方は自然保護運動により長距離の鉄道網が敷かれていない。昔ながらの木々の中の細い道を、大型バスが木の枝を引っ掛けながらやっと通り抜ける感じで進んでいった。
途中でグラスミアという村で、自然派詩人「ワーズワース」が1799~1808年に暮らしたという家と彼が手掛けたという起伏に富んだ広大な『ライダルマウントの庭園』に行き、庭を散策した。
生い茂る草の中に濃い赤紫色のジギタリスや紫色のデルフィニュームが咲いていた。大木に育ったピンク色の石楠花がシンボルツリーとなっていた。まさに自然庭園の様相だった。今は「ナショナルトラスト」の団体が管理しているという。
さらにワーズワースが愛したという小川が流れる「グラスミア」村に立ち寄った。ここでもつつじや石楠花、宿根草が多く植えられ、それらの草花が石作りの家を魅力的に引き立てていた。
その日のホテルは、湖畔に達する広い庭園があり、高い巨木に囲まれた古風な佇まいのホテルだった。翌朝湖まで散策すると、そこには薔薇、石楠花が美しく咲き、リス、孔雀、野鳥が遊び、羊が放牧されている大自然があった。
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正しく英国調庭園ですね。
とっても癒されます。
お写真を見ながら大きく深呼吸してしまいました。
低い丘陵地帯に羊が草を食むのどかな光景でした。
日本の様に気温が高くならないので、植物や雑草の管理は楽そうでしたよ。
Pioneさん、こんにちは♪
イギリスのロンドンには以前に2回ほど行ったことがあるのですが、郡部は初めてで、やはりその国を知るには、広く色々なところを見ないと駄目だと思っています。
実は一昨年のフランス周遊以来、その感を強めました。
気合を入れてまとめますから、また見てくださいね。