霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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「トウモロコシは鮮度が命」

2006-08-23 21:12:47 | 野菜
お盆の繁忙時にオジサンはドジを踏んでトウモロコシを50本程を無駄にしてしまった。
少量多品種栽培農家としては決して少なくない量だ。
販売のピークが過ぎたにも係わらず、売れ行き好調に気をよくし、一日の出荷量を増したため売れ残りを出してしまったのだ。
ゴールデンウイークの時にもタラノメで同じ過ちを犯している。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」で我ながらなんとも情けない話しだ。

勿体ないから自家消費に回すといっても量が多過ぎる。収穫から三日目のトウモロコシがどんな味となっているか試食用に一本だけ残し、残りは鶏の餌に回すことにした。
通常自家消費に回すハネモノは実入りが悪いものや虫の被害にあったもので、その中でもヒドイものは鶏の餌に回している。
鶏はトウモロコシが大好きで、人間が食べた後のトウモロコシでも喜んで突っついている。

試食してみて驚いた。「トウモロコシは鮮度が命」と日頃からお客様に説明し、少しでも鮮度が保てるように皮付きのまま出荷しているが、これほど味が落ちるとは予測していなかった。一緒に茹でた当日のハネモノと較べると甘味が殆んど無いに等しく、トウモロコシの形をした何か別の食べ物という感じだった。
アスパラガスやエダマメも鮮度が落ちると急激に味が落ちるので、これらは出荷当日に完売できる量に調整しなければ、と肝に銘じた次第だ。

その日、ハネモノでも無く人間の食べ残しでもない立派なトウモロコシを一羽に一本以上の割合で与えられた鶏達は、いつもの習性で争いながら10分ぐらいで綺麗に平らげてしまった。
「こんなご馳走二度と無いのだから、もっと味わって食えよ」と言ってやりたかった。



道路に面した田んぼの土手にバアチャンが観賞用のお花畑を作っている。
花に適した環境らしく、庭で育てたものより綺麗で大きな花が咲くという。
中山間地にはこのような高い土手が多く、米作りにはハンディとなっているが、花や山菜等の栽培に活用し、ハンディを強みに変えて行きたいと考えている。
コメント
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