間引き菜 その二

大根の間引きを兼ねて売上増も図れる「間引き菜」は一石二鳥の好施策だが、
残念ながら大きな欠陥も有している。
大根の葉は他の葉物野菜と異なり「即日完売」にならないと翌日には葉が黄色に
色付き始めるため「売り物」にならなくなる。

従って、営業部長の腕の見せ所として「即日完売」を目指し、三ケ所の産直に
需要見合いで上手く分散させる必要がある。
ところがその需要数を予測するのは簡単ではない。
単純な需要数だけならおおよそ見当が付くが、その日の天気や他の生産者が
どの程度の数量を出すかにも大きく影響されてしまう。

今日は予測は見事に外れ、一番売れるだろうと思っていた「新鮮館おおまち」で
競合生産者が多く売れ残りが出てしまった。



「間引き菜」はそんな特徴のある野菜だが、最悪売れ残ったとしても持ち帰って
鶏達に与えると大喜びするので「売れたら儲けもの」程度に受け止めていれば
いいのかもしれない。