穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

ヒッチコック「見知らぬ乗客」

2012-11-15 22:27:23 | ミステリー書評
この間買ってきたBD「見知らぬ乗客」を見た。監督ヒッチコック、原作パトリシア・ハイスミス、脚本レイモンド・チャンドラー、チェンツイ・オルモンドとある。まだモノクロである。

交換殺人というアイデアだけ原作からもってきたような作品だ。登場人物の名前が同じくらいで、筋も設定もエピソードも99パーセント違う。これで原作云々ということになるのかな。

出来映えだがB級娯楽映画というところだ。殺されるミリアムのキャラ作りが非常にいいね。見ていて絞め殺されても納得しちゃうようになっている。分厚いレンズの眼鏡をかけた嫌みな女になっている。これは原作より納得ものである。