穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

三角共同体

2013-08-13 20:52:04 | 書評

聞き慣れない言葉である。それはそうだ。私が今作った。産学共同体というのはあるが、三角共同体とはなんぞや。

小説家、出版社、書店による販売促進体制である。サブとして提灯持ち、いや書評家がいる。ケチな商売の縄張りを主張する。

小説家は一種のギルドを作る。排他的で新規参入障壁を恣意的に高く設ける。アメリカの通商代表部からすぐに指導が入る。

しかし、一旦彼らのギルドに潜り込むと、あとはお互いに舐めまくる。仲間の批判は一切御法度である。

そういう泥田に参入障壁の一種として咲いているのが文学賞というやつである。

春秋に富む新規参入希望者諸君、三角共同体をあてにしてはだめだよ。気概と創意をもって参入障壁を破壊せよ。