穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

命が延びる気がする、、

2023-11-01 08:29:07 | 書評

荷風の著作は「つゆのあとさき」「日陰のはな」「墨東奇談」と続くのだが、墨東奇談は疑似主人公が筆者である唯一の例ではないか。それだけに荷風の得意とする随筆の特徴である鋭さが先鋭に出ている。

墨東奇談は数度読み返しているが、そのたびに荷風の言葉を借りれば*命の延びる気がする*岩波文庫13ページ

 



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