穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

男グルメの山田詠美さんがウェルダンなんて

2015-08-08 12:35:48 | 芥川賞および直木賞

前回の芥川賞選評だが、山田詠美さんが「火花」をウェルダンだと書いている。いつから食事傾向がかわったのかな。もうお茶漬けさらさら沢庵ぼりぼりに嗜好が変わったのでしょうか。 

アンダーダンの間違いじゃないの。レアとか。もっとも、彼女が最初の入れこみ『一行一行にコストがかかっている』を褒めすぎたと気が付いて修正したのか

この作品は弄くり回してこちこちになっている所が有る。それは別の表現で前回触れたが、そう言う意味で焼過ぎてこちこちになった肉という意味で言ったのなら分かります。 

なかには相変わらず褒め言葉だと受け取る人もいるだろうから。

出版業界への義理もはたしたわけである。授賞前にこれほど売れていれば選評者が賞を企画した出版社の顔色をうかがうのは当然かも知れない。

滅茶苦茶売れている作家で出版社が拝み倒して書いてもらうような作家なら出版社の顔をうかがう必要もないが、そういう人はそもそも選評者になる暇なんてないからね。

言わずもがな:: ウェルダンにはよく出来ましたという意味もありますよ。以上の趣旨は山田氏は両義的に使ったのではないか、ということです。こんな断りを入れることはないのですが、どんな受け取り方をする人がいるか分からないのでね。

 



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