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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



K-1 PREMIUM2006 Dynamite!! (TBSテレビ)

大晦日恒例となった格闘技イベント“Dynamite!!”は、見どころのないままに終わってしまった。

夕方6時から始まったテレビ中継の、はじめの2時間は過去の試合のハイライトシーンが流された。迫力あるシーンが並んだが、所詮過去のものである。結果がわかっているものに興味はわかない。

8時過ぎからようやく「今夜」の試合の放送が始まった。K1ファイター、シュルトと武蔵は勝ったものの迫力はない。唯一、所英男とホイス・グレーシーの戦いだけが総合格闘技らしい内容だった。ほかは、総合格闘技という名の異種格闘技戦であり、そこには総合初参戦の選手が何人もいて、闘う準備が十分にできていなようだった。結論から言えば、マッチメイクに問題があったということだ。山本キッド、魔裟斗、秋山成勲が順当に勝ったが、その魅力を十分に楽しむことはできなかった。

そして、試合内容よりも、選手入場のパフォーマンスが派手だったのは、なんともTBSらしかった。2006年後半、TBSテレビが中継したボクシングの亀田戦や世界バレーにおいて、その放送内容や大会演出のありかたが物議をかもしたのは記憶に新しい。

2006年の大晦日、TBSの“Dynamite!!”が不発に終わったのは、2006年のテレビスポーツシーンを象徴していたように思えてならなかった。


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