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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



サッカー天皇杯準決勝
浦和レッズ 2対1 鹿島アントラーズ
(2006/12/29 国立競技場)

浦和レッズの小野伸二が好調だ。準々決勝の磐田戦で、後半から出場して2得点。そして、今日の準決勝、鹿島相手に、1得点、1アシスト。鈴木啓太からのパスから、、GK曽ヶ端の手をかすめるような狙いすました先制点は、まさに小野の面目躍如といったところか。ゴール後のにんまりした笑顔が印象的だった。

1アシストはポンテへのヒールパス。ポンテのシュートが相手のDFにあたってコースが変わるという幸運もあったが、それも小野とポンテのコンビが、DFを惑わせた結果といえなくもない。

小野が素晴らしかったのは、攻撃面だけではなかった。守備意識が非常に高く、90分間、前線から相手にプレッシャーをかけ続けていた。また、試合中の味方への指示もこれまでになく多かったように見えた。

リーグ戦で十分に活躍できなかったうっぷんをはらすかのような、そして自身としては初の元日決戦への意欲があふれだしているような、小野の活躍だった。

2007年元旦の決勝戦。ガンバ大阪がリーグ戦の雪辱を果たすのか。リーグ王者の浦和レッズが、その地位を磐石なものとするのか。小野の活躍がカギをにぎるのは間違いない。

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