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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



日本 0対2 韓国
2020/5/24 埼玉スタジアム2002

南アフリカW杯への壮行試合で、日本代表が韓国代表に完敗した。

先日、セルビアの準代表チームに完敗した日本が、短期間で立ち直るわけがないとは思っていたが、これほど出来の悪い日本代表のパフォーマンスを見ることになろうとは想像していなかった。

さらに言えば、パフォーマンス以前の問題のようにも感じた。つまり、「やる気」があったのか。前線からのプレス守備には、スピードがなく、覇気がまったく感じられない。当然、チームとしての連動は見られない。攻撃では、ボールを持たない選手の動きは少なく、ボールを持った選手は韓国の激しいプレスにあわてふためきミスパスを繰り返す。日本の選手はテクニックはあっても、敵と相対したときにテクニックを活かすだけのスキルがない。

はたして、日本代表は、この壮行試合をW杯前の最後の顔見世興行程度にしか考えていなかったのではないか。主将のパク・チソンに引っ張られた韓国代表が、本来の韓国らしい激しさむきだしに、日本代表にぶつかってきたのとは、対照的だった。

試合後、0対2の敗戦に呆然とする日本代表の表情は、あまりに情けなかった。試合中のパフォーマンスに、試合後の表情に、サッカー日本代表の誇りのかけらもみられなかった。

この試合の日本代表は、対戦相手の韓国、雨の中スタジアムに駆けつけた5万7千余りのファン、高額な金をつぎこんでいるスポンサー、すべてに対して失礼だった。


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