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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



南アフリカW杯に臨むサッカー日本代表が決まった。日本代表23人の顔ぶれを見ると、第3GKとして川口能活が選出されたこと以外に驚きはなかった。

川口にしても、発表を知ったときには、本番では出場する機会がほとんどない第3GKということを考えれば納得できるような気もしたのだが……。

岡田監督は、選出時から川口を第3GKと決めつけ、GKとしてよりもチームリーダーとしての役割を期待しているとコメントした。3番目のGKが試合に出場するケースは稀だが、万が一の怪我などに備えて必要な存在ではある。しかし、これほど役割を明言した例は過去にはなかったのではないか。

代表発表の1週間ほど前、5月2日から5日まで4夜連続で、「証言ドキュメント・日本サッカーの50年」という番組が放送された。そのなかで、川口自身がフランス大会を振り返って、当時の第3GK小島の存在やほかのベテラン選手たちの受容性をリスペクトする証言をしていた。もしかしたら、岡田監督は、このテレビ番組を見て、川口の選出がひらめいたのかもしれない。

川口選出の理由を知って、イングランド代表のデビッド・ベッカムが思い浮かんだ。当然、南アフリカに出場する代表になると思われていたベッカムは、アキレス腱断裂のためにプレーができなくなった。しかし、イングランド代表監督のカペッロは、そんなベッカムを代表に帯同させる方針だという。ベッカムの役割はベテラン選手としてチームをまとめることにある。

日本代表の23人の戦士の一人として、川口能活は妥当なのだろうか。


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