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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感+ 2024/10/16-2>
豪州のフィールドプレーヤーがウォーミングアップを始めたのは、試合開始まで30分を切った19時7分だった。報道によれば、選手を乗せたバスが事故渋滞に巻き込まれ、会場到着は試合開始約50分前。あわただしく準備をした豪州といつもどおりのウォーミングアップをした日本の戦いは、ともにオウンゴールの1対1の痛み分けとなった。
この試合、開始時刻を遅らせることも検討されたようだが、予定通りに始まった。もし遅らせていたら、観客が困ったことになっていただろう。観客の帰りの足(公共交通機関)は、浦和美園駅から都心へ向かう埼玉高速鉄道と、事前予約制の新宿駅、東京駅行きのバス「JFAライナー」しかない。大方の観客が浦和美園駅に集中することになる。
この豪州戦は前売りで観戦チケットが完売し、公式入場者数は58,730人だった。9月の中国戦の入場者数は52,398人で、大量得点差のために、試合終了前、早々に席を立つ人が多かった。しかし、6000人以上も増えた豪州戦は、終盤の日本の猛攻もあり、ほとんどが最後までも届けていた。結果、帰り道は中国戦のとき以上の大混雑となった。
これで、もし試合開始を遅らせていたら、試合途中で帰らざるを得なくなったり、最終電車を気にしながらの、不安と不満を抱きながらの観戦となったはずだ。当然、大混雑は避けられない。
以前のように、周辺のいくつかの駅に向かうバス運行などによって、観客を分散帰宅させることができないのなら、大観衆が集まる日本代表戦は、サッカーファンとしては不本意だが、国立競技場で開催した方がよいのではないか。
サッカー専用競技場で、選手とひとつになって戦いたいのはやまやまだが、都心にある国立競技場のただひとつの長所である、周辺にたくさんの駅がありアクセスしやすいという利便性はとても魅力的だ。選手を乗せたバスが遅れることもないだろう。


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<スポーツ雑感 2024/10/16>
2026北中米W杯アジア最終予選、日本対豪州は1対1の引き分けで終わった。最終予選の初失点はDF谷口が相手のクロスをクリアミスしてのオウンゴール。それまでに、最終ラインで、何度か集中を欠いたようなパスミスがあり、その延長上に生まれたプレーに見えた。攻撃も、守備を固める豪州を崩しきれず、中村の鋭いドリブル突破からオウンゴールを奪ったに終わった。サウジ戦でみせた「賢いサッカー」が影を潜めた試合だった。


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