<パリ・オリンピック雑感 2024/7/29>
サッカー男子日本五輪代表がマリに勝利した以上に劇的な展開で、なでしこジャパンがブラジルに勝った。熊谷のキャプテンシーと途中交代で入った谷川のゴールへの執念が、1点を追う後半の追加時間での逆転を生んだ。同点となるPKを蹴ったのが熊谷キャプテン。前半に得たPKを田中が止められていたので、誰が蹴るのかと思っていたところ、熊谷がボールをもってスポットに立った。そして、冷静に決めた。熊谷のメンタルの強さにしびれた。逆転ゴールは谷川だった。前線でのプレスのこぼれ球をダイレクトで、やや前に出ていたGKを越えるミドルシュートを決めた。19歳の冷静さに驚いた。
この2つの得点シーンを観て、なでしこジャパンが優勝した2011年女子W杯ドイツ大会を思い出した。PK決着となった米国との決勝戦で、優勝を決めた最後のPKを決めたのが熊谷だった。それに先立つ準決勝スウェーデン戦で、勝利を決定づけた日本の3点目は、相手GKの頭上を越す川澄のミドルシュートだった。
試合運びにおいて不安な面が多いが、ブラジルに勝ったことでベスト8進出が見えてきた。次のナイジェリア戦も総力を結集して勝利をもぎとって欲しい。