sports-freak.blog
観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



東アジアサッカー選手権2010
日本代表 0対0 中国代表
2010/2/6 味の素スタジアム

なんとか寒さには耐えたが、睡魔には負けてしまい、試合途中の数分間の記憶がない。それほどに退屈な試合だった。

日本代表は、GKから1-4-2-3-1の布陣。2人のボランチ、稲本、遠藤とトップ下中央の中村(憲)のトライアングルが攻守の要となる。しかし、そのトライアングルは攻撃においてまったく機能しなかった。そうなると、両翼の玉田、大久保も持ち味の突破力を活かせない。結局、前線の選手が放ったまともなシュートは1本もなかったのではなかったか。これでは、得点は期待できない。

そんな体たらくなのに、ベンチの動きは鈍い。後半17分に平山を交代投入した後、終盤の残り5分に佐藤と金崎を投入。交代して入る選手たちも5分間で期待に答えるのは難しいだろう。ならば途中システムの変更を試みているかといえば、それもしていない。不可解なベンチワークだ。

一方、フィールドの選手たちはどうか。行き詰った展開にベンチが何もしないのであれば、自分たちで考えて、動けばいい。しかし、今の従順な日本代表の選手たちは、ひたすら監督の指示通りに動こうとしていたようだ。これでは、局面は打開できない。

今大会、岡田ジャパンに課せられた課題は、ワールドカップ・南アフリカ大会の準備と自国開催の大会での優勝の2つである。もちろん簡単なことではないが、何かやりようはあるだろう。

そのひとつは、岡田監督が指向するサッカーから、選手たちをいったん解放することではないだろうか。20数人の選手たちが局面の打開策を自分で考えるようになることよりも、監督一人が頭を切り替えるほうが手っ取り早いと思う。


コメント ( 0 ) | Trackback (  )