新潮文庫の100冊の中、これだけは買っておかなくてはならないと思った。全国の山男、山ガールが崇拝する「日本百名山」だ。加賀市の誇りである「深田久弥」である。
風格をそなえた名峰。全てのことがらに品格は必要だ。貧しく育ったわたしは、生まれながらに品格が備わっている人に憧れる。
さて、新潮文庫だけでなく、角川文庫も100冊並べて「カドフェス」というコーナーがある。夏休みには必ず出てくる「人間失格」「こころ」「坊ちゃん」などは、新潮文庫プレミアムカバーに対抗し「スペシャルカバー」と銘打って並んでいる。
何故だか「人間失格」(太宰治)と、「春琴抄」(谷崎潤一郎)が、残りわずかとなっていた。若いころに読んだ本を、今読み返すとどうだろう。感性が研ぎ澄まされていたころの気持ちとは違い、もう少し深く感じることが出来るか、あるいは、不感症状態になるのか。怖いので読み返さないことにした。というとかっこいいが、読み返す力が無くなっている。忙しさに逃げている。また、読むスピードと集中力が落ちている。新しく出た本を読みたいとも思う。
ちなみに、新潮文庫TOP20は、「こころ」「人間失格」「老人と海」「坊ちゃん」「異邦人」「友情」「雪国」「破戒」「斜陽」「悲しみよこんにちは」「金閣寺」「潮騒」「塩狩峠」「伊豆の踊子」「変身」「車輪の下」「点と線」「黒い雨」「三四郎」「あすなろ物語」
さて、半分読んだかどうか?この際、クリアしてみたい気もする。夏休みの学生ではないが。