母が何年も自分の両親の墓参りをしていないというので、盆がすんでしまったが休みをとって連れて行った。
母の里は、鳥越村の山奥である。今では合併して白山市というが、白山市ではあまりにも場所の特定ができない。大日山の方へ車を走らせ1時間ちょっとで着くのだが、3件しかないその村に墓がある。母は8人兄弟なので墓には、花やろうそくが観光客が来たのかと思えるほどたくさん並んでいる。
母の姉は93歳だ。畑には猿除けの網がしてあって、買った方が安いのではないかというほどの手のかけようだ。伯母は「菊姫」を、お供えに持って行けというし、また、母の妹も近くにいるので寄ると、トウモロコシやビールまで貰って、墓参りというより、お土産をもらいに行ったような気がする。
ちなみに、母の姉は山下で、母の妹は川上だ。洒落みたいだと思っているが、長い間母にはあらためて言ったことがない。別におもしろくもないだろうが、わたしの中では何となく因縁を感じて不思議に思っている。
帰ってから孫と焼いて食べたとうもろこしは格別だった。