まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

冷え取り靴下

2015-08-29 | 暮らし

夏の疲れが出る今日この頃。子供たちを合宿に連れて行って、夜は殆ど眠れず、来年は合宿はお断りしたい、朝のコーヒーも飲めない。疲れのピークだ。つらい・・と、思いながら、これって修行かもしれないと思った。

修行が足りませんわ。朝夕少し涼しくなって、布団は暑いし、かといって何も着ないのは足首が冷えるし、ぐっすり眠るには冷え取り靴下が良いような気がした。足首がほっこりするといい具合だ。

娘が、おとうさんにと言って、何枚も買ってくれて、殿は冬中これをはいて寝ていた。寒い時は何枚も重ねていた。

さて、今日は指のある絹の靴下を穿いてみようと指を入れていたら、少し大きめなので、これは殿のだなあと指を最後まで入れたとき、右の小指が何か固いものに触った。靴下の指をひっくりかえしてみると、ぼろぼろの小指の爪が出てきた。爪ごと洗ってしまって気付かなかった。

ずっぽりと、小指全部が取れたようだ。身体だけがぼろぼろではなかったのだ。わたしは泣いた。この頃、忙しくしていて殿のいないことが気にならないほどくたくたになっていた。ここで待っていたのね。物理的にもういない殿の破片がいた。生きていたら「わー、汚い。」とか言ってしまいそうなぼろぼろの爪だ。

愛しくて愛しくて泣けた。その爪を小さな骨壺に加えた。

会社の後輩の〇ちゃんが言った。「人は2回死ぬんだって聞きました。1回はその人の身体がなくなること。もう1回は、その人を思う人がいなくなった時。」

忙しくして、いないことに慣れようとしていた。へろへろになって頭をぼんやりとしたら逃げることができる。そんなふうに麻痺させていると、なんとなく日々が過ぎていく。だからと言って癒されない。

爪は言った。「おまえは、やっぱりつめがあまいなあ。」


おもてなし講座

2015-08-29 | 暮らし

娘の勧めで商工会議所の「おもてなし講座」へ出かけた。

山中漆器産業技術センターへ行って、木地挽きの体験や、漆を使って蒔絵の体験もした。

講話では、大同工業に勤めていたAさんの、山中漆器からチェーン製造につながる歴史の説明を聞く。かねがね知ってはいたが改めて初代社長が漆器の木地からリムを作ったところから、本田宗一郎がリックに札束を入れて、チェーンを買いに来たという話はやはり本当だったのか・・と、改めて認識した。

さて、蒔絵の出来上がりはどうか。作品が乾燥してからの引き渡しとのこと。なんか不細工になった。自分がとても不器用なことを知ることとなる。

弓道にしても、人一倍努力しなくては人並みに引けないのだから、鉄腕アトムは「科学の子」だが、わたしは「努力の子」だったのだと思う。努力の子はださい。実りも少ない。しかし、こつこつやっていないと気持ちが納まらない性分なのだと思う。しかし、努力の子は楽しみの幅が大きいのではないかと思う。なかなか出来ないから続くのである。

さて、明日は弓道大会だ。