名作であるらしい・・・のだが観ていなかった。
1999年の作品。主演はアイシュワリヤー・ラーイと
サルマン・カーンで当時は恋人同士だったと言われている。
サルマンのDVでアイシュが愛想をつかせ別れたらしいが、
その後もサルマンは未練たらたらでつきまとったようだ。
邦題は「ミモラ 心のままに」であるが、
原題は「ハム・ディル・デー・チュケー・サナム」、
ヒンディー語で、心捧げた愛しい人よ・・・みたいな感じ。
邦題には反対意見が多数あったようだが、
ミモラには全く意味がなく、劇中歌の歌詞の中に、
ミモラと聞こえる部分があったから、だそうだ。
その単語はニンブーラであるがレモンの事だ。
こういうタイトルの付け方には私も反対である。
<ストーリー>
ラジャスタン州の声楽家バンディート(ヴィクラム・ゴーカレー)の家に、
弟子になって学びたいと言う青年サミール(サルマン・カーン)が、
イタリアからやってくる。(父がインド人、母がイタリア人。)
18歳の娘のナンディニ(アイシュワリヤー・ラーイ)の
部屋を使用させる事になったのだがナンディニは不満で、
家族みんなで協力してサミールを追い返そうとする。
バンディートは歌を聞いてみて決めると言い、
サミールの心からの歌を気に入り弟子にする。
最初は気に入らなかったナンディニと家族だが、
陽気なサミールに次第に心を開いていく。
バンディートの弟の娘アヌーの結婚式の時には、
二人はすっかり良い雰囲気になっていた。
ところがアヌーにはバラトと言う恋人がおり、
望まぬ結婚を強いられていたのだった。
アヌーの次はナンディニの結婚だと家族は、
弁護士のヴァンラジ(アジェイ・デーブガン)を勧める。
ヴァンラジも美人のナンディニを気に入っており、
ナンディニの気持ちをよそに段取りは進む。
ところがある日、アヌーが戻って来てしまった。
激怒する家族。嫁いだら夫の物になるのが習慣だ。
と古い事を言ってアヌーに帰るように言うが、
ナンディニとサミールは駆け落ちさせてしまった。
ますます激高するアヌーの父親。ナンディニは祖母に、
サミールの事を打ち明け、母親にも話す。
最初は大反対していた母親もナンディニの気持ちを汲み、
父親バンディートを説得しようとするがダメだった。
バンディートはサミールにイタリアに帰るよう伝える。
もう二度と会えないと言う母親の言葉に後を追うナンディニ。
しかし習慣やしきたりには従わなければならず、
失望したナンディニは自殺を図る。
一命をとりとめたナンディニはヴァンラジと結婚したが、
全く心を開こうとしなかった。ある日ナンディニの元に、
サミールからの手紙が届き、それを読んだヴァンラジは、
最初は激怒するがナンディニを幸せにする事が自分の愛だ、
とサミールを探しにイタリアに行く事を決める。
ヴァンラジの父親は妻を思い通りに出来ないのかとなじるが、
ヴァンラジの深い愛を知り、弁護士としてはダメだが、
人間としては自分以上に優れていると褒める。
イタリアに到着した二人だったが全く手がかりはなかった。
(ロケ地はなんとハンガリーのブダペスト・・・。)
(イタリアとハンガリーじゃ全く違うが。)
一生懸命なヴァンラジに冷たくあたるナンディニ。
ある日、サミールの住所が判明し田舎に訪ねて行くが、
仕事で町に行ったところだった。後を追う二人だったが、
ヒッチハイクした車で強盗に遭い、身ぐるみをはがされ、
挙句の果てにナンディニは怪我をしてしまう。
病院に行くがお金はない。ヴァンラジはサミールを探し、
町の教会に行った。そこで陽気な青年に会う。
二人は意気投合し酒を飲み、青年はヴァンラジに、
インドの歌を教えてくれる。病室に帰ったヴァンラジが、
思わず口ずさむと、それはサミールが歌っていた歌だった。
教会であった青年がサミールだったのだ。
退院した二人はサミールに会う為にバーへ行くが、
その日は現れなかった。
ホテルにサミールの母親から電話が入り、
サミールがコンサートを開くので来てほしいとの事だった。
今度こそ絶対に会える・・・。二人は会場へ向かった。
ヴァンラジはナンディニを中に入れ、ホテルへ戻る。
開演前のステージでナンディニとサミールは再会する。
ところが・・・・ナンディニはイタリアでの行動から、
ヴァンラジの深い愛に気づいたのだった。
そしてサミールに別れを告げ、ヴァンラジの元へ戻る。
まさかのエンディングである。
恋人を探しにインドのラジャスタン州から遠路遥々、
イタリアまで(ハンガリーだけども)行ったのである。
そりゃないなぁ、ナンディニ~。
確かに「愛」とはその人の幸せを願う事である。
それに間違いはない。でもなぁ自分が愛してるのは、
サミールじゃないのかなぁ。サミールより、
ヴァンラジの愛が深いとしても。
インド人で古い人(保守的な考えの)は、
結婚の後で愛が始まる、って言う。
結婚前の愛は本当の愛じゃないんだって。
考え方の違いであるが・・・・。
あと、当時アイシュワリヤーは26歳だったので、
ナンディニが18歳と言う設定には無理があった。
キスして子供が出来ちゃう・・・なんてセリフは(痛)。
1994年のミス・ワールドで現在でもその美貌は、
美人ぞろいのインド女優の中でも群を抜いていると思う。
存在自体が別世界な感じ。だけど18歳の初々しさは・・・
残念ながらなかったわ・・・・。