2001年の作品、タイトルはヒンディー語で「狂気」。
主演のディア・ミルザは当時20歳、
いやぁ久しぶりに物凄く可愛い女子を見つけたわ。
私は女優にはあまり興味がないのであるが、
ホントに、ホントに、ホントに可愛いっ。
インド人らしからぬ(失礼)と思ったら、
お父さんがドイツ人のハーフだった。
<ストーリー>
スーラジ(アルジュン・ランパール)の住む山岳の町に、
ムンバイから女子学生が団体旅行でやってくる。
休憩場所でバスに乗り遅れてしまったキラン(ディア・ミルザ)が、
近くにいたスーラジに助けを求め二人でバスを追いかける。
バスに追いついた所で彼女の顔を見たスーラジは一目ぼれ。
いろんな所で自分を見つめるスーラジに気づいたキランは、
一緒に山間の寺院へ行く事にする。そこで二人に愛が芽生える。
もっとお互いを知りたかった二人だが時間がなく、
帰りを見送りに行くはずのスーラジは、
父親(オーム・プリ)が発作を起こし病院へ。
そのため逢う事ができず別れてしまった。
父親が回復した後、家族はムンバイへ引っ越す事になった。
スーラジはムンバイの大学へ入学しバスケット部へ入る。
ある日、バスケの仲間たちと行ったレストランで、
キランと運命的な再会を果たす。
キランに愛を告白するスーラジにキランは、
「自分の事を何も知らないのに?」と言うが受け入れる。
スーラジの姉が結婚する事になり結婚式にキランが来た事で、
二人が付き合っている事が公になった。
キランの父親の知る所にもなったが父親は財界の名士だった。
政治家、弁護士、警察署長、知り合いはみんな大物ばかり。
スーラジを呼び、家柄が違うのでキランと別れて、
30日以内にムンバイを出て行くように伝える。
キランが名家の娘だとは知らなかったスーラジだが愛を貫く。
しかしキランの父親による嫌がらせが始まった。
チンピラを使って方々に手を回した。
母親が買い物に行けば定価の10倍の値段を言う、
父親がオートリクシャーに乗ればチンピラが財布を取上げ、
勝手に高額紙幣を与える、家を停電させる、
電話回線を切る・・・などなど、やる事が小さい。
それでも屈しない一家に対して、
スーラジの父親を無実の罪で投獄し職に就けなくしてやると、
脅迫した。そしてスーラジの命もないと。
キランの父親はスーラジと結婚しても幸せにはなれない、
とキランに言うが二人は愛を信じていた。
そしてついにキランの父親がスーラジの元を訪ね、
抵抗できないスーラジをなぶりものにした。
倒れても倒れても立ち上がるスーラジ・・・・。
周囲の人も息をのんで見守る中、力尽きたかに見えたが、
スーラジは父親の「立て!」と言う声に立ち上がり、
キランの父に詰め寄る。拳銃を突きつけられるがひるまない。
キランがスーラジの元に行き抱き合う・・・。
周囲からは歓声が上がった。
20年前とは言え、典型的なインドの恋愛映画だった。
名家の女性と庶民の男性の許されない恋愛。
悲しい結末かと思ったらハッピー・エンドだったけど。
歌って踊ってのシーンもふんだんに入る。
今の映画は歌と踊りのシーンが少なくなっており、
上映時間も2時間程度になっているが、
昔は3時間越えが普通だった。インド人はそれがないと、
寂しいらしいが、私は歌と踊りに興味がないのだった。