2002年公開の作品で以前観ていたのだが、
レビューを書いていなかった事もあり再度観てみた。
「メイド・イン・ヘブン」が結婚式の内容だった事もあり、
現代と20年前ではどれくらい違うのか?
と思っていたら、あんまり変わっていなかった。
結婚に関してはふた昔でも変わらんのだな、インドは。
この作品はパンジャーブ出身者の結婚式を描いているが、
インドの結婚式は宗教や地域、財力によって、
規模や儀式は異なる。
インドの結婚式シーズンは限られており、
10月~7月くらいまでで、
モンスーン(雨季)の始まり頃までである。
<ストーリー>
デリーのTV局で働くアディティ(ヴァスンダラー・ダース)は、
職場で不倫関係にあるが、将来を考え父の勧めでアメリカ在住の
ヘマント(パルヴィーン・ダーバス)との結婚を決める。
20年前で既に外で働いて自立した女性は珍しいし、
しかも職場で不倫しているのも凄い。
また職場でもバレており黙認されている・・・。
アディティの親戚が結婚式の為に集まってくるが、
その親戚の中でもいろいろ問題が起こる。
結婚式で出会った妙齢の男女がいい関係になるのは、
万国共通か? そして幼女に興味をしめすロリコンも、
やはりインドにもいるらしい。
アディティは不倫に未来はないと解ってはいるが、
儀式の期間中に不倫相手に会いに行く。
式場の設営もインドらしく行き当たりバッタリ的に、
進んで行く。親方のドッベー(ヴィジャイ・ラーズ)は、
150~200件の結婚式を請け負ったが自分は独身。
メイドのアリス(ティロタマ・ショーム)に興味を持ち、
近づこうとする。
アリスはキリスト教徒で出身はビハール州と言うのが、
やっぱりなぁと言う感じ。ビハール州は貧しい州であり、
出稼ぎが多いし、キリスト教徒や仏教徒と言うのは、
ヒンドゥー教のカースト外から改宗した人が多い。
アディティは黙っていられなくなりへマントに全てを話す。
へマントは激高するが、自分も過去に失恋の経験があり、
この試練は二人で乗り越えて行こうと話す。
結婚式の儀式は始まっており、ここまできて取りやめるのも、
もう出来ないと思うし、破談になった時の経済的損失や
信用の失墜を考えれば・・・難しい。
しかし全てを許すへマントはなかなか人間が出来ている。
災い転じて福となす、二人は結婚式の時には、
すっかり意気投合していた。
一方、ドッベーはアリスにプロポーズをする。
こうして結婚式はめでたく執り行われたのだが、
ロリコンのオヤジは親戚から締め出され、
ドッベーとアリスも結婚した。
どこの誰か素性も解らない二人でいいのか?
アリスはキリスト教徒だけど、いいのか?
双方の親の許可を受けなくていいのか?
など、謎は残った・・・。
ちなみにティロタマ・ショームは
「あなたの名前を呼べたなら」に主演している。