2005年の作品、タイトルはヒンディー語で「宣言」。
アクション物である。何を宣言するのかは途中で出てくる。
ロケ地はイタリアのヴェニス、ドイツのミュンヘン、
そしてフランスである。
<ストーリー>
実業家のカンティラルはシャー・グループの総裁である。
現在の彼の事業は養子のカラン(ラフル・カンナー)が担っている。
単なるチャイボーイだったカランはカンティラルに見いだされ、
事業を任せられるまでに出世した。しかし実子で姉のアンジャリは、
カランとは性格も考え方も反対で面白く思っていなかった。
ある日、ギャングのババ・シカンデルがカンティラルを脅迫してきた。
2億円支払わなければ命はない、と。
シカンデルは弟のアフタブとサミール、幼馴染のサリームと組んで、
富豪を脅迫しては大金を手に入れていた。
カランとカンティラルは相談し、
脅迫に屈しない事を決めシカンデルに対して2億円の倍の4億円を、
これまでの脅迫の被害者と家族に支払うと告げた。
その結果カンティラルは射殺されてしまった。
葬儀の場でアンジャリは父親が死んだのはカランの責任であり、
葬儀への出席は断ると告げる。
シカンデルはカランに金を払わなければ殺すと脅迫したが、
カランは脅迫には屈せず断固として戦うと宣言した。
カランはイタリアにいるシカンデルを捕え、
インドに連れ戻す宣言をして、そのために協力者を探した。
一人目はアルジュン(アルジュン・ランパール)だった。
彼は警官だった時に妻を殺され娘と二人で暮らしていた
記者のプリヤ(アミーシャ・パテル)は
特ダネを得るためにカランを追っていたが、
いつしかカランを愛し始めており
カランの元へ写真を手に現れる。
そしてアルジュンは元シカンデルの運転手で服役中の
アビマニュー(ジョン・アブラハム)を脱獄させ、
死んだ事にして仲間に加えた。
アビマニューの情報ではシカンデルはヴェニスにいるらしい。
3人はヴェニスへ飛ぶ。そしてシカンデルに会うために、
ダンスクラブで働いているアビマニューのGFの
ソニア(ララ・ダッタ)に接触する。
ところがアビマニューは3人に嘘をつき、
手を貸すふりをしてソニアと一緒に逃げる算段をしていた。
しかし密会の場所にシカンデル一味が来て捕えられるが、
間一髪のところでアルジュンとカラン、プリヤに救出された。、
そして嘘をついていた事がバレたためお金を返すが、
謝罪し2人で協力を申し出る。
シカンデル一味は5人を殺そうとするが逆に弟のサリームを捕え、
シカンデルがミュンヘンにいる事を聞き出して、殺害。
5人はミュンヘンに向かいシカンデルのアジトへ向かうが、
もぬけの殻、上手く誘い出されてアジトに入って所を
外部から銃撃される。抵抗したが弾丸も尽てきたところで、
アルジュンがアジトから飛び出し車まで走ったが、
シカンデルに銃撃されてしまった。
それでも最後の力を振り絞って仲間の所まで車を走らせた。
危機一髪で4人を助けて逃げたがアルジュンは死亡。
シカンデルからの電話を受けたカランは、
みんなをこれ以上危険にさらすことはできないと思い、
小切手を渡すが、アビマニューとソニアは最後まで一緒に
戦う事を申し出た。
シカンデルがフランスへ向かっている事を調べたカラン達は、
犯罪者の引き渡し条約があるフランス警察に協力を求め、
ドイツからフランスへ入った国境でシカンデルを捕えた。
シカンデルはインドへ引き渡され裁判で死刑となった。
カランは凶悪犯を捕えた英雄として迎えられ妹とも和解。
プリアと結婚してアルジュンの娘を養女として引き取った。
アビマニューとソニアもヴェニスで結婚した。
いつもながらに思うのは、インドのアクション映画は凄い。
今回も素人のカラン、プリヤ、ソニアが拳銃を見事に扱っていた。
映画だからいいのか? である。
アルジュン・・・死んじゃったよ・・・。
死なせる必要はなかったように思うけど。
アルジュンの娘は母を殺され、父も殺され・・・・
かわいそうすぎる・・・。