『今年の東大の前期合格者高校別ランキングでは、今までにない異変が起こった。28年連続トップを守った開成だが、昨年に比べ合格者数が53人も減少したのだ。これは1965年から66年にかけて日比谷が181人から128人に53人減らしたのと並ぶ。
表を見ると、ほとんどの学校が合格者数を増やしている。しかも首都圏以外の学校で増加が目立っている。 もともと西日本を中心に、地方の高校では東大理系より、国公立大医学部の人気が高かった。受験生は東大の理系に進学しても、大学院進学が当たり前で修業年限は6年で医学部と同じ。医師の方が卒業後、社会的地位が高く、収入も安定し、地元に残るなら医師しか選択肢がないなどの考えが根強かった。 どうやら今年はそれが崩れてきたようだ。東大が2005年から、地方での大学説明会を開催し、教育や研究の中身が地方の受験生に広く知られるようになった。こうした催しを通して、受験生は雲の上の存在だった東大を、身近に感じられるようになったのではないだろうか。 逆に地方では現場の医師が置かれている状況が、大変になってきたことが広まり、東大人気が復活してきたと見ていい。 今年の入試は昨年からの不況の影響で、自宅から通える大学を選択する傾向が強かった。しかし、最難関の東大に限っては、全国から出願があり例外だった。景気に関係なく、あるいは不況だからこそ東大にこだわった受験生が多かったのかもしれない。 一方、東京では復活を期待された進学指導重点校の都立校の合格者数は伸びなかった。表には1校も出てこない。優秀な生徒を中学入試で一貫校に先取りされているからだろう。その上、ゆとりのカリキュラムで公立中学生の学力が以前に比べて落ちていると見られ、高校3年間で生徒の学力を伸ばすのには限界があるのかもしれない。人気の私立中がない地方では、公立校の伸びる余地が十分にあるということだ。 昨年トップの開成、2位の灘が合格者数を減らしており、上位校による寡占は崩れつつあるように見える。しかし、表のベスト20校で集計すると、減少88人に対し増加は105人。トータルで上位20校の合格者占有率は昨年とほぼ変わらない33.6%だった。(大学通信 安田賢治)』フジサンケイ ビジネスアイ 受験のいろは:最新大学合格実績/下 東大、早慶の場合=安田賢治『 東京大の前期合格発表が10日にあった。その合格者の高校別内訳を見ると、今年も中高一貫校が強かった。筑波大付駒場、桜蔭、栄光学園などが昨年に比べ合格者が大きく増えた。一方、50人以上の大幅減となった開成だが、28年連続トップだった。海城、桐朋なども減少し、一貫校の中でも明暗を分けた。昨年秋からの不況によって医学部人気が再燃し、その影響で東大合格者が減った可能性もある。 また早稲田大、慶応大でも一貫校が強かった。しかも首都圏の学校が多いのが特徴で、慶応では20位に初めて愛知の私立東海が出てくる。早慶とも最近、首都圏の高校の合格者占有率が高まっている傾向にある。こう見てくると、難関大では一貫校の優位は今年も変わらなかったようだ。 さて、1年にわたって連載してきた「受験のいろは」も、今回が最終回。最後に中学入試に向かって肝に銘じてほしいことがある。それは教育に勝ち負けはないということだ。中学入試に落ちたからといって、別のルートで成功する人は多いのだ。逆だってある。つまり、進学においては勝者も敗者もいないのだ。それを忘れず悔いのない進路選択を心がけてほしい。1年間ご愛読ありがとうございました。(大学通信ゼネラルマネージャー)=おわり』毎日新聞 2009年3月22日 東京朝刊 毎年東大合格数を維持するのはなかなか難しいと思います。今年の国公立大学の志願者数は、お目理科のサブライムローンのリーマンショックの影響が大學入試センター試験の締め切り後だったので影響が無かった言えますが。来年度の入試には、国公立大學、私立大学とも変動が予想されます。大學通信の分析によりますと不況で医学部人気が再燃した言われています。全国的な医療現場の医師不足を解消する為に医学部の定員増を文部科学省が実施したことも受けやすくなった一因と思われリます。少子化による18歳人口の減少により、年毎に大學入試センター試験の受験者数も減り、東京大学の合格者数も有名私立中高一貫校でも増えないと思います。今年センター試験の平均点が低かったのも影響しているかも分かりません。東京大学の受験者層は、好不況に影響されない経済的に恵まれた家庭が多いとも言えるのではないではないでしょうか。都立の進学指導重点高校が伸びなかったのは、中高一貫校との6年間カリキュラムと学力のある子供達が、私立の中高一貫校や筑波大学附属中学に流れている公立離れの現実を如実に現していると思います。東京の学校群制度の高校改革が遅れたからではないでしょうか。地方の公立高校も、愛知県立岡崎高校や埼玉県立浦和高校、栃木県立宇都宮高校は、公立高校の3年間のカリキュラムで合格者を出し健闘しています。各高校独自の工夫された受験指導と熱心な先生の生徒指導の努力の賜物と思います。東京大学の前期合格者高校別ベスト20の大半は、私立の中高一貫校や国立の中高一貫校で占められています。今中学受験一番話題になっていますが。私立の中高一貫校に合格したからと言って東京大学や難関国立大学に合格へのバスポートを得た訳では有りません。有名中学校に合格したからと言っても決して勝ったことにはならず受験競争の先は長いのです。6年後学力が伸びていて、上位の成績を納められ、大學入試センター試験で良い成績を上げ、難関国立大学に合格しなければ高い費用を掛けたことも無駄で意味が無いと思います。あるお医者さんのお子さんで、お父さんの出身の国立大学医学部志望で国立大学附属小学校から、私立の中高一貫校に合格されましたが、皆周囲は出来る頭の良い子供達ばかりで成績がなかなか伸びず困られた実例も有ります。関西で一番の有名私立中高一貫校に合格しましたが。公立小学校では頭が良かったのですが、小さい時から体が弱く、家からの通学距離も長く、健康も影響して成績も伸びずに親御さんの願いが叶えられなかった話も聞きました。子供さんの性格を良く考えて、競争を一義に考えずに人間性を重じる国立大学附属中学校を選ぶのか。自分自身で勉強する自主性のある子さんは公立高校を選んでも良いのではないでしょうか。受験勉強が苦手で、入学試験に弱いお子さんは、学校のクラブ活動やスポーツも楽しみ伸び伸び学園生活が送れる私立大学附属中学校に入られエスカレーター方式で進学するのも良いのではないでしょうか。ご自分のお子供さんの特性をよく見定めて親御さんは決めて下さい。私立中学校に合格しても6年後に中高一貫校の中で成績上位に位置し、勉強の成果を上げて大學入試センター試験で良い点数を取り無事難関国立大学に合格出来るかどうかです。誰も6年後どうなっているかの予測は出来ません。そのお子さんの伸びる最適な学校選びが一番大切です。お子さんにはそれぞれの適した道があるのですから、勝ち組も負け組みも本当は無い筈はずです。私立中学校に合格しただけで、勝ち負けは決まりません。近視眼的に入試を見たら大間違いです。先はまだまだ長い受験耐久レースです。最後にゴールに入り笑えば良いのです。長い受験戦線を勝ち抜くには、第一に子供さんの心身の健康と体力、親御さんの健康管理、病気になり入院されないように常日頃から体調管理に注意されることも大切ですし、家族全員の物心両面のサポートや不況に影響されない経済的基盤の確保も重要です。 url http://www18.ocn.ne.jp/~abc8181 プログランキングドツトネット http://blogranking.net/blogs/26928 日本プログ村 http://www.blogmura.com/profile/232300.html 人気プログランキング"http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=6274 |