教科書のイラスト、下書き消し忘れ…異例の回収
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今年4月から小学1年生が使用している三省堂(東京都千代田区)の国語の教科書に、下書きを消し忘れたイラストが掲載されていたことがわかり、同社はイラストを修正した新しい教科書との交換を始めた。
対象は首都圏の3区市などで使われている計約1万冊に上る。使用中の教科書の回収は極めて異例で、文部科学省の教科書検定でもミスに気付かなかった。
同社によると、ミスがあったのは東京都世田谷区と荒川区、神奈川県座間市の公立小学校などで使われている「しょうがくせいのこくご 1年 上」。教室の子供たちを描いた5ページ目のイラストに、本来は消すはずの下書き部分が着色されて残っていた。
世田谷区教委からの指摘で発覚し、同社は5月、文科省に「誤記」による訂正を申請し、認められた。
同社は「あってはならないことで深く反省している」とコメント。文科省も「もっと注意深くチェックすべきだった」と話している。』
『論語』の「学而篇」の文4.曾子曰、吾日三省吾身、為人謀而忠乎、与朋友交言而不信乎、伝不習乎。
[書き下し文]曾子曰く、吾(われ)、日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝えしか。
[口語訳]曾参先生がこうおっしゃった。『私は毎日三回、自分の身を反省する。他人のためを思って真剣に考えてあげるまごころが無かったのではないか。友人と交際を持つ中で誠実ではなかったのではないか。(孔子に教わったことを)十分に復習せずにあなたたちに伝えてしまったのではないか。』
社名通り三回反省すべきです。直接かかわっている担当者以外に確認して貰えばこのようなことには、ならなかったと思います。編集中の校正の確認ミス です。出版社として、慣れた作業に油断した結果です。今の世の中確認ミスで、失敗ばかりです。もう一度横着なことをせず確かめる大切さを忘れています。
会社概要
会社名
株式会社 三省堂
本社所在地
〒101-8371 東京都千代田区三崎町2丁目22番14号
電話 03-3230-9411(編集)、9412(営業) FAX 03-3230-9547(編集)、9569(営業)
創業
1881年(明治14年)4月8日
代表者
代表取締役社長 北口 克彦
従業員数
170名
資本金
7,000万円
社名の由来
社 名の「三省堂」は中国の古典『論語』の「学而篇」の一節「吾日三省吾身」(われ日にわが身を三省す)という言葉から採られたもので、「不忠、不信、不習に ついて、日に幾度となくわが身を省みる」という意味です。『論語』の「三省」は「さんせい」と読みますが社名は1889(明治22)年までは 「SANSHODO」と表記していました。1890(明治23)年以降は「SANSEIDO」と表記しています。ニュース 社会 教科書のイラスト、下書き消し忘れ…異例の回収