西日本新聞 4月10日(日)11時10分配信
部活顧問「強制」に悲鳴 35連勤で体調不良、保護者からはクレーム…選択権求め署名提出
勤務時間外の放課後の部活動で、生徒を指導する中学教師
公立中学校の部活動で、教師の顧問就任が半ば「義務化」している問題を考えようと、九州の若手教師らが「部活問題対策プロジェクト」を立ち上げた。3月には教師の選択権を求める文部科学省への要望書に、インターネットで集めた約2万3千人分の署名を添えて提出した。メンバーは「もっと子どもと向き合う時間がほしい。部活のあり方を見直すきっかけにしたい」としている。
「支払う金がない」教師が奨学金のやりくり、教室で子守代行 困窮家庭の子ども支える
名を呼び掛けたのは、九州の3人と、中部、関東のすべて30代の教師6人。協調性などを育む部活の意義は認めつつも、校長の指示で経験がない部を受け持たされ、授業の準備が後回しになる現状を疑問視。「部活がブラックすぎて倒れそう」などと、数年前からツイッターなどで発信するうちにネットワークが広がったという。
選手起用や練習法クレーム、ストレスで全身にじんましん
メンバーの一人で九州の公立中に勤める30代の男性は着任して間もなく、未経験の運動部の顧問を任された。平日朝7時からの朝練と放課後は夜7時まで毎日付き添った。土日も朝から夕暮れまで、時には遠征もあり、休みはほとんどなかった。
素人ゆえに専門書を買って学んだが、保護者からは選手起用や練習法をめぐりクレームばかり。土日のどちらかは休みにし、朝練も半減しようと提案して猛抗議も受けた。
ストレスで全身にじんましんができ、病院で点滴を受けたが、翌日も部活に顔を出した。勤務は35日連続に及び、小学校への転向を考えた日もあった。
途中で顧問を辞めたいと校長に何度も訴えたが「全員が顧問。子どものためだから」の一点張り。昨春、顧問の希望調査をすべて断り、ようやく認められた。
部活を受け持たなくなり放課後、職員室に残るのが居たたまれない気持ちもあったが、今は教科研究に力を注ぎ、クラス運営にも自信を持てるようになった。プロジェクトには、部活の指導を終えて深夜2時まで授業の準備に追われたり、年間休日が7日で体調を崩しても病院に行く時間がなかったりなどと、現場からの悲鳴が続々と寄せられている。メンバーは「部活が教師の『実績』とされるのはおかしい。声を上げることができない人の力にもなりたい」と話す。
文科省は「行き過ぎた部活は望ましくない。教師の負担軽減のため各学校ではバランスの取れた運営を進めてほしい」としている。
同プロジェクトは、強制的に部活に加入させられる生徒側の問題についても署名を集めており、文科省に改善を求める方針。』
部活動専門の教員を各中学校に配置するしか方法が、ないのではありませんか。
各都道府県の国体で活躍した選手の得意の分野から、選抜するのも一つの手立てです。
校務分掌や学校行事、生活指導、家庭訪問に部活動では、体力に自信がある30代の先生でも過労で倒れると思います。
部活顧問「強制」に悲鳴 35連勤で体調不良、保護者からはクレーム…選択権求め署名提出
勤務時間外の放課後の部活動で、生徒を指導する中学教師
公立中学校の部活動で、教師の顧問就任が半ば「義務化」している問題を考えようと、九州の若手教師らが「部活問題対策プロジェクト」を立ち上げた。3月には教師の選択権を求める文部科学省への要望書に、インターネットで集めた約2万3千人分の署名を添えて提出した。メンバーは「もっと子どもと向き合う時間がほしい。部活のあり方を見直すきっかけにしたい」としている。
「支払う金がない」教師が奨学金のやりくり、教室で子守代行 困窮家庭の子ども支える
名を呼び掛けたのは、九州の3人と、中部、関東のすべて30代の教師6人。協調性などを育む部活の意義は認めつつも、校長の指示で経験がない部を受け持たされ、授業の準備が後回しになる現状を疑問視。「部活がブラックすぎて倒れそう」などと、数年前からツイッターなどで発信するうちにネットワークが広がったという。
選手起用や練習法クレーム、ストレスで全身にじんましん
メンバーの一人で九州の公立中に勤める30代の男性は着任して間もなく、未経験の運動部の顧問を任された。平日朝7時からの朝練と放課後は夜7時まで毎日付き添った。土日も朝から夕暮れまで、時には遠征もあり、休みはほとんどなかった。
素人ゆえに専門書を買って学んだが、保護者からは選手起用や練習法をめぐりクレームばかり。土日のどちらかは休みにし、朝練も半減しようと提案して猛抗議も受けた。
ストレスで全身にじんましんができ、病院で点滴を受けたが、翌日も部活に顔を出した。勤務は35日連続に及び、小学校への転向を考えた日もあった。
途中で顧問を辞めたいと校長に何度も訴えたが「全員が顧問。子どものためだから」の一点張り。昨春、顧問の希望調査をすべて断り、ようやく認められた。
部活を受け持たなくなり放課後、職員室に残るのが居たたまれない気持ちもあったが、今は教科研究に力を注ぎ、クラス運営にも自信を持てるようになった。プロジェクトには、部活の指導を終えて深夜2時まで授業の準備に追われたり、年間休日が7日で体調を崩しても病院に行く時間がなかったりなどと、現場からの悲鳴が続々と寄せられている。メンバーは「部活が教師の『実績』とされるのはおかしい。声を上げることができない人の力にもなりたい」と話す。
文科省は「行き過ぎた部活は望ましくない。教師の負担軽減のため各学校ではバランスの取れた運営を進めてほしい」としている。
同プロジェクトは、強制的に部活に加入させられる生徒側の問題についても署名を集めており、文科省に改善を求める方針。』
部活動専門の教員を各中学校に配置するしか方法が、ないのではありませんか。
各都道府県の国体で活躍した選手の得意の分野から、選抜するのも一つの手立てです。
校務分掌や学校行事、生活指導、家庭訪問に部活動では、体力に自信がある30代の先生でも過労で倒れると思います。