5Apr2016
高村発言に過剰反応した岡田民進党の失態
どう見ても、岡田民進党代表の安倍自民党に対する喧嘩のやりかたは稚拙だ。
私は見逃したのだが、4月4日朝のNHK政治討論番組で、なぜ野党5党が提出した安保法廃止案の審議に自民党は応じないのかと岡田民進党代表に攻撃されて、高村自民党副総裁が、民進党内の内情を暴露したらしい。
「一部の民進党議員は審議しないでくれと言っているらしい。自民党の国対から聞いた」と。
このような内実を公共放送の場で明かすとは、高村も卑怯な男だ。
しかし、それに対する岡田民進党代表の対応はあまりにも稚拙だ。
激怒して撤回しろと迫ったらしい。
これでは、痛いところを衝かれたことを認めたようなものだ。
個々の議員がどのよう発言をしているか知らないが、民進党の公式見解は安保法廃止だ、と軽く受け流し、返す刀で、自民党の審議拒否は国民無視だ、傲慢だ、それほど安保法の議論は嫌なのか、と追及すればよかったのだ。
ところが、きょう4月5日の産経新聞で知った。
蓮舫議員が4日の記者会見で、あらためて高村自民党副総裁を批判したという。
「副総裁たるものが公共の電波で事実と違う事を言われたことにつよく抗議したい」と。
まだこんな事をやっているのか。
これ以上高村発言を攻撃すれば、そのうち自民党は実名をあげて反撃してくるぞ。
国会に証人として呼んで、どちらが正しいか国民の前で白黒つけようじゃないかと迫られたらどうする。
そう思っていたらその産経新聞の記事はこう書いていた。
蓮舫議員は、自民党側に文書などで正式に抗議するのかと聞かれ、「まだそこまでは考えていない」と。
こりゃ駄目だ。
負けを認めているようなものだ。
やはり岡田代表の激怒は、過剰反応の失策だったという事である(了)