◇三越多摩センター店も 経営資源を東京都心店舗に集中
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は7日、三越千葉店(千葉市)を2017年3月20日に閉鎖すると発表した。不振が続く地方・郊外店を閉鎖し、経営資源を東京都心の店舗に集中させる。三越多摩センター店(東京都多摩市)も同日に閉鎖する。
三越千葉店は、1984年に地元百貨店から看板を替えて営業を開始。JR千葉駅近くの好立地を生かし、最盛期の売上高は年間400億円を超えていた。だが、近年は専門店などに客を奪われ、売り上げが減少。16年3月期の売上高は126億円に落ち込んでいることから、店舗の閉鎖に踏み切ることにした。
百貨店業界は今年に入り、消費の低迷で高額品の販売が減少していることに加え、昨年まで売り上げをけん引していた訪日外国人向けの販売も低調で、各社の経営状況は悪化。そごう・西武も地方店の閉鎖を進めており、今後も各社の店舗再編の動きが続く可能性がある。【浜中慎哉】
中国のバブル経済崩壊で、訪日中国人による爆買いがなくなったのと消費税8パーセントによる消費の低迷が原因と思います。流通業界の百貨店から見た深刻な現実です。