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信号機が消えた交差点で、警察官に誘導され横断する人たち(23日午前8時45分、大阪府吹田市で)=泉祥平撮影 【読売新聞社】
(読売新聞)
23日午前5時40分頃、大阪府吹田市と摂津市、大阪市東淀川区の一部で大規模な停電が起きた。
関西電力によると、最大約3万4340軒に上り、午後1時10分現在も周辺約2420軒で停電。病院が診療を停止するなどの影響が出ている。吹田市高城町の地中送電線に不具合が起きたことが確認され、関電が停電との関連を調べている。
吹田市消防本部によると、午前6時頃に同市高城町付近の住民から「爆発音が2度聞こえた」と警察に通報があり、出動した消防隊員らがマンホールの蓋が約10センチずれているのを発見した。
関電によると、マンホールの下には約7万7000ボルトの高圧電流が流れる地中送電線が4本あり、断線や接触によりショートした可能性があるという。2016年9月に目視点検を行っていたが、異常はなかった。へ
府警吹田署によると、午前11時現在、市内の国道などで少なくとも27か所の信号が停止。警察官約100人が交通整理をしている。
吹田市役所でも全館が停電し、窓口業務の開始が約30分遅れた。断続的に停電が続いた大阪府済生会吹田病院では、外来患者の診察や手術を一時停止。一部の銀行では現金自動預け払い機(ATM)が使用できなくなった。マンション2か所でエレベーターが停止し、小学2年の女児ら2人が一時閉じこめられたという。
阪急電鉄の京都線正雀―茨木市駅間では信号が7分間表示されなくなった。河原町発梅田行き普通電車が一時運転を見合わせ、乗客約200人に影響が出た。