特定保健用食品(トクホ)などの健康食品を摂取することで、体質によって重篤な肝障害を起こす場合があるとして、国民生活センターが3日、注意を 呼び掛けた。「発症はまれだが、倦怠(けんたい)感や発熱、発疹などの症状が続く人はすぐに摂取をやめ、医療機関を受診してほしい」としている。

 国民生活センターが2014年から設置している「医師からの事故情報受付窓口」に、医師が「健康食品による薬物性肝障害」と診断した事例の報告が先月までに計9件あった。すべてが重症で、うち3件は入院。健康食品と医薬品を併用していた人もいた。

 事例によると、50代女性は持病の改善を目的にトクホの粉末青汁を飲んだところ、寒気や頭痛の症状が出た。3種のサプリメントを服用していた70代女性は、倦怠感や皮膚の変色があった。

 薬物性肝障害には、中毒性のものと、人の体質によるものがある。国民生活センターによると、9件はいずれも体質が原因と診断され、食品に含まれる成分がアレルギーを引き起こすなどしたとみられる。

 日本肝臓学会の滝川一副理事長は「薬物性肝障害はアレルギーや肝臓疾患がある人に起きやすいとも言われる。発症は非常にまれだが、重症化し死に至る例もある」としている。【曹美河】

 

健康に良いといわれているサプリメントは、加工してあるので、添加物や保存料も入っていると思います。

現物そのものを調理して食べる方が、健康によいのではと思います。