不合理な校則の見直しを求める「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」に取り組むNPO法人などは8日、校則に関するインターネット調査の結果 を発表した。50代が中高生だった頃に比べ、10代のほうが髪形や服装を細かく規制されている傾向が明らかになったという。今後、厳しい校則が増えている 背景を調べる。

 調査は15歳以上の10〜50代の男女を対象に、どのような校則やルールを体験したかなどをアンケート形式で尋ねた。回答の中から中学時代と高校時代についてそれぞれ1000人ずつを無作為に抽出し、分析した。

  中学と高校では、中学の方が厳しい傾向があった。年代別で見ると、中学で髪の毛の長さに関する規定を体験した割合は50代が25%、10代が27%とほと んど変わらなかったが、「眉毛をそってはいけない」「下着の色が決められている」などは10代が他の年代に比べて圧倒的に高く、近年厳しくなったことがう かがえた。逆に体育や部活動での「水飲み禁止」は40〜50代で高かったが、危険なことが周知されたためか10〜20代は低かった。

 このほか、校則が厳しい学校ほど教員が人前で叱責するなど理不尽な指導が増え、いじめを体験した割合も高くなる傾向が確認されたという。調査結果は、不合理な校則をなくすよう求める署名と併せて近く文部科学相に提出する。【伊澤拓也】

 ◇生まれつき茶髪の18%、高校時代に染毛求められる

  調査では、プロジェクト発足のきっかけとなった大阪府立高校の女子生徒が生まれつき茶色の髪を黒く染めるよう強要された問題に関連し、髪色についても調べ た。生まれつき黒色ではない人は全体の12%おり、このうち9%が中学時代、18%が高校時代に髪を黒く染めるように求められたという。

 また、毛髪に関する指導を受けた人の割合は、中高とも10代が最も多く、中学で3%、高校で6%だった。近年、ファッションとしての染髪が定着して染める生徒が増えた一方、黒染めも容易になって染めるよう求める学校が増えているとみられるという。【伊澤拓也】

 

 校則を厳しく細かく決めても非行や性犯罪が減るとは限りません。、

子供たちの基本的人権を教育現場で尊重し、自主性を尊重することも大切です。

校則が、重箱の端をほじくり返すような上からの目線の内容では、学校嫌いの子供たちを増やすだけです。