兵庫県明石市を拠点に活動する硬式野球のクラブチーム「兵庫神戸ボーイズ」が、26日から東京で始まる日本少年野球春季全国大会に県代表で出場す る。県予選は準決勝、決勝ともコールド勝ちで初優勝に輝いた。快進撃の背景には、一風変わった指導法があるという。(勝浦美香)
神戸や明石を中心に31人の中学生が所属する。雨が降り続いた21日、グラウンド横のプレハブ小屋を訪ねると、選手たちが真剣な表情で机に向かっていた。
長期目標、それを実現するための短期目標をワークシートに書き込んでいく。代表の山下展誉さん(54)が昨年末から導入した指導法だ。
練習は週2回。早朝から夕方まで集中する。怒鳴らず、自立心を育てる。自主練も含め、練習の記録や自己分析を提出させる。大阪や京都の強豪と練習試合を重ね、チーム力を向上させた。
指導はそれだけではない。「文武不岐」をモットーに、数年前から学校の成績はすべて山下さんや監督らが管理する。定期テストや通知表はもちろん、長期休暇の宿題は学校より早く提出させ、期限が守れないと練習に参加できない。
成績が下がった生徒は、原因を担任に尋ねて自分で改善点を見つける。
「“野球バカ”にはなるな」。山下さんの口癖だ。「宿題やテストは誰だって嫌だけど、好きな野球だけしていたらこの先苦労すると思うから」と語る。
保護者の評価も高い。
「思春期の子どもは、なかなか親の言うことを聞かないが、監督やコーチの指導なら効果てきめん」と父母会の女性(45)は喜ぶ。
エースの鈴木陸斗さん(13)は「以前は宿題はギリギリにやっていたけど、前もって取り組むようになった」。キャプテンの岡野元飛さん(14)は「成績 チェックは毎回ドキドキです」と照れ笑い。春休みの宿題は順調で「大会に集中し、悔いのないプレーをしたい」と意気込む。
山下さんは「以前はいわゆる体育会系の指導だったが、今の方法に変えてから雰囲気がよくなり、勢いづいている。全国大会もこのまま楽しく勝ち進みたい」と話す。(勝浦美香)
日本少年野球春季全国大会に兵庫代表として出場する「兵庫神戸ボーイズ」の選手への風変わった指導法ではなく、真っ当な代表の山下展誉さんの子供たちの将来を見据えた教育の実践と思いました。
学業は、子供たちに取って、大切な学ぶべき一生の基礎です。
きめ細かい子供たちへのサポートに頭が下がりますね。