「ダレスの恫喝」が北方領土返還をつぶした動かぬ証拠が出た!
2019-02-07
きょう2月27日は北方領土の日(ほっぽうりょうどのひ)であるという。
北方領土問題に対する国民の関心と理解を更に深め、全国的な北方領土返還運動の一層の推進を図るために、1981年1月に閣議決定されたらしい。
ロシアとの平和条約締結に前のめりになっている安倍首相は、果たしてきょう、その北方領土の日に出席して、これまで同様に北方領土返還を叫ぶのか。
それとも、プーチン大統領を刺激しないように、あいまいな言葉でごまかすのか。
そのことばかりメディアは注目している。
しかし、そんな問題ではないのだ。
北方領土はとっくに返って来たはずなのに、米国が反対したから日本の方からあきらめたのだ。
その事を見事に教えてくれる衝撃的なスクープ報道を、今朝2月7のNHKが早朝のニュースで繰り返した。
すなわち1956年の日ソ共同宣言をめぐる交渉の過程で、なんとソ連は北方2島を、米軍基地を置かない前提で、日本に返還する事を決めていたというのだ。
それが書かれているソ連の極秘文書が見つかったというのだ。
ダレスの恫喝(日本が北方領土返還を受け入れるなら沖縄は返さないという恫喝)に屈したのだ。
返っていた北方2島すらあきらめたのは、日本政府だったのだ。
当然プーチン大統領はこの文書の存在を知っている。
それから60年余りたって、再びプーチン大統領は安倍首相の覚悟を試したのだ。
もし安倍首相が、この文書の存在を知っていて、プーチン大統領の意図を見抜いていたなら、そしてトランプ大統領を説得する覚悟をしていたなら、2島返還は現実のものとなり、安倍首相は歴史に残る首相になったはずだ。
しかし、見事に安倍首相は真逆の事をした。
もはや安倍首相では北方領土は取り戻せない。
きょう2月7日にあわせてその事を暴露したNHKのスクープを知って、安倍首相は、「NHK,おまえまでもか!」と思ったのだろうか。
それとも、何も感じないほど安倍首相はおめでたい首相なのだろうか(了)