東京商工リサーチは2日、新型コロナウイルスに関連した全国の企業倒産件数が累計で千件になったと発表した。昨年2月の初確認から1年で大台に達した。外出自粛の広がりや営業時間の短縮要請などで売り上げが回復せず、資金繰りに窮する中小企業が後を絶たない。緊急事態宣言の延長もあり、関連倒産はさらに増える可能性がある。

 業種別では飲食業が182件で最も多く、アパレル関連(91件)、建設業(83件)、ホテル・旅館(62件)が続いた。

 都道府県別で見ると、東京都が247件で最多。大阪府(94件)や神奈川県(55件)が続き、愛知県と兵庫県はいずれも46件だった。