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蛇の生殺し?<本澤二郎の「日本の風景」(4004)
蛇の生殺し?<本澤二郎の「日本の風景」(4004)
<菅打倒寸前で追及止める?=野党の高等戦術>
野党の信頼できる筋からの情報によると、今なら菅内閣を打倒することが出来る??が、今はしない。選挙は菅でやった方が、勝てる確率が高い。いじめ抜くが倒さない、という蛇の生殺し戦術ということらしい。
「菅のスキャンダルは、次々と出てくるが、野党は猫がじゃれる程度にいたぶるだけ」と自信を見せているようだが、果たしてどんなものか。「痩せ我慢ではないのか」との反発も聞こえてきそうである。
<長男を暴くと義偉ギブアップは本当か>
確かに内閣支持率は低い。コロナにしても、イギリスと比較すると日本の方がましなようだが、これには日本はPCR検査数を極端に少なくして、感染者数を低く抑えている。
たとえば、中国と比べる、比較できないほどの大甘対応であることが分かる。安倍と菅が五輪優先策を、もう1年以上続けてきている。中国では、感染者が見つかると、その人の住んでる地区全体を封じ込め、全員をチェックする。そこがゼロになるまで、人々の動きを止めて、コロナを抑え込んでいる。人命よりも五輪優先の日本政府に、コロナ退治は不可能なのだ。戦前の大本営のような、虚偽の精神論をまくしたてても、科学で証明はできない。
専門家の指摘では、変異するコロナウイルスを、飛行機という羽で地球を飛び交っている人類は、絶滅が出来ない。共存の道を選択するほかない。そのための戦略と戦術が必要だが、日本にはそれがない。空飛ぶ新型コロナウイルス対策は、ことほど容易ではない。五輪どころではないのだ。五輪組織委員会の看板を替えたところで、五輪は不可能だ。
アメリカの死者は50万人を超えた。二つの大戦とベトナム戦争の死者を上回った、とバイデンは衝撃を受けている。
野党の菅追及の決め手となる材料は、コロナよりも、溺愛した長男による電波利権「波盗り」工作だ。「菅は第一次安倍内閣で、電波利権を握る総務相に就任した時点で、引きこもりなどの障害?を持つ長男(25歳)を、急遽、大臣秘書官に据えたことに起因する」というのだ。
それまでの秘書官最年少記録は、小泉純一郎の姉である信子だろう。彼女は27才か28歳で、父親の純也防衛庁長官秘書官になった。菅の長男は、その記録を破ったことになる。
安倍晋三も父親の晋太郎が外相を歴任したころ、途中から公設秘書の先輩Kが問題を起こして首になった、その後釜に就任した。Kはそれ以来、恨みを抱いて、女性問題で晋太郎をつついたという。晋三は秘書官になる前は、事務所の私設秘書として、親父のカバン持ちをしていた。したがって実績の全くない息子長男を、いきなり内閣任命の秘書官に起用した前例はない。しかも、その後に役所の電波利権行政と深く関連する東北新社役員に天下りさせたという。菅の電波利権は、第二次安倍内閣官房長官時代にも継続。この時点から公共放送のNHK始め、テレビ界は安倍の広報宣伝へと変身していく。
恐ろしい言論弾圧・懐柔工作が確立させることによって、安倍長期政権が具体化したものだ。NHKには、安倍のゴマスリ記者が結集した。TBS強姦魔もその一人という。安倍時代の総括は、現在もまだ一歩も進んでいない。
注目の検察は、依然として官邸のポチに甘んじている。検事総長の検察官適格審査会の成り行きに、法務検察は注目している。宏池会の上川陽子が指揮できるのか、自民党内の潜在化した護憲リベラルの期待に応えられるのか。
横道に反れてしまったが、要は菅の電波利権をとことん暴くと、もはや自爆するほかないのだ。「野党は長男の正体をほぼ完ぺきに暴いたが、今は追及しない」というが、国民はそんなにのんびり構えて居られない。
日銀の株買い操作一つ見ていても、気が狂いそうなのだから。
<菅解散・任期満了選挙が野党にはプラス!>
「菅の下での解散総選挙か、菅の任期満了選挙が最善」という野党の高等選挙戦術を裏付けるような、予算委員会の集中審議ではある。
自社2大政党時代とは、無縁のスイスイ国会の下で、1日5億円の国会経費が消えて行っている。菅や閣僚・官僚の嘘の連発が、国権の最高機関で毎日のように繰り返されている。こんな民主主義でいいのか。
<五輪中止か、強行してコロナ感染で総辞職必死か>
五輪中止による菅退陣を期待する空気が、自民党内に蔓延してきたことも事実のようだ。万が一、一部の国の参加で強行したとしても、安全五輪は不可能である。事件事故発生による責任を取らされての菅退陣も、今から想定される政局展開であろう。安倍・菅の清和会政治の自滅を予感させている。
2021年2月24日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)