きのうのブログで書いたばかりだ。
ついに安倍首相と小池・小泉連合の一大政治決戦が始まると。
そうしたら、きょう4月19日の読売新聞が一段の小さな記事で書いた。
安倍首相はきのう4月18日の夜、小池知事らと赤坂の日本料理店で会食したと。
会食には、小泉純一郎元首相、自民党の二階俊博幹事長、山崎拓元副総裁、武部勤元幹事長も同席したと。
何のことはない。
自民党の生き残りをかけた談合であり、手打ち式だ。
これで小池百合子の新党はなく、自民党内にとどまって、五輪後には安倍首相の後任として首相を禅譲されるということか。
そしてその後は小池首相は小泉進次郎に禅譲するのか。
そう思って、みずからの政局予想が外れた事を恥じた。
ところが、今朝のフジテレビを見て、そうではないと思った。
会食した事は確かに事実だった。
しかし、小泉元首相も小池都知事も、ともに会食は偶然たったことを口を揃えて強調していた。
一方の安倍首相は、コメントをせず、ぶぜんとした表情で去って行った。
ひょっとして、これは歴史がめぐりあわせた、本当の意味での偶然だったのかもしれない。
確かに、冷静になって考えて見れば偶然と思える。
このタイミングでの安倍・小泉・小池の会食なら当然誰にも知られないように密かに行うはずだ。
わざわざメディアに公表して書かせるようなことは、安倍首相も、小泉・小池両氏もするはずがない。
そう思ってきょうの各紙の首相動静欄を確かめてみると、8時4分、赤坂の日本料理店「津やま」。10時1分自宅。としか書かれていない。
「津やま」は自民党の領袖たち、とくに小泉、安倍らの旧福田派がよく使った場所だ。
偶然に居合わせたとしてもおかしくない。
そして、お互いにその場に居合わせていたことを、店の者か秘書官に耳打ちされて、知らん顔をして帰るわけにはいかないと、その後一緒に会食したと言うのが真相ではないのか。
武部勤は小泉首相の時、イエスマンを自認して忠誠をつくし幹事長にさせてもらった男だ。
山崎拓は亡くなった加藤紘一と並んで小泉元首相と友情と打算のYKKトリオと知られた男だ。
いまでは安倍政治批判の急先鋒の一人だ。
ひるがえって二階俊博は、いまでは自民党内最大の実力者となり、菅官房長官も顔負けの安倍長期政権支持者になっている。
安倍首相と二階俊博幹事長が密議の会食をしようとし、その同じ場所で、小池・小泉とその取り巻きが打倒安倍首相で密議の会食をしようとしていたのではないか。
それを偶然にお互いが知り、あわてて合流したのではないか。
小泉・小池がそろってまったくの偶然だった事をメディアに強調したのは、安倍首相とつるんでいると世間に誤解されたら困るからだろう。
安倍首相が不快な顔をしてその場を去ったのは、やはり小池は小泉と結託して俺を追い落とそうとしていることが本当だったと知ったからではなかったのか。
私のこの予測が当たっているかどうかは、どうでもいい。
それはいずれすぐわかる。
これから政治報道がさんざんおもしろおかしく書くだろう。
しかし、その真相がどうであれ、4月18日夜の安倍・小池・小泉会食は間違いなくその後の政局を左右する事になる。
あの時の会食が、すべてのはじまりだったのかということになる。
はっきりしている事は野党共闘はお呼びでないということだ。
今後の政局は、やはり安倍、小池、小泉の三人が握っているという事である。
それにしても菅官房長官は主席していなかったのだろうか。
なぜ安倍首相は菅官房長官不在の中で二階幹事長と会食してたいたのだろう。
これも今後の政局を占う大きな疑問の一つである(了)