麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

GHIBLI the Best

2008年07月16日 | 東演
 今日は『GHIBLI the Best』の発売日

 何故東演がジブリの宣伝?
 確かに僕は『ナウシカ』好きですヨ。ジブリじゃないけど巨匠・宮崎の『カリオストロ』は傑作だと思います。
 いや、そういう意味じゃなく。。。
1999年12月、劇団創立40周年と東演パラータの開場20周年のW記念公演として、堀江安夫の書き下ろしで上演した劇団東演第112回公演『祖父に捧げるブルース・ハープ』(演出/鷲田照幸)。

 タイトルからも解るように“ブルース・ハープ”が重要な位置を占める作品でしたが、その楽器の指導及び劇中に流れる曲の演奏をお願いした大竹英二が、冒頭のCDにて『ゲド戦記』から「テルーの唄」、『ハウルの動く城』から「人生のメリーゴーランド」など4曲を演奏しています。

 「Happy Classic」の略造語と言える「Hacla」レーベルからリリースされる『GHIBLI the Best』は、久保木薫(ヴァイオリン)、D.d.M(Vn,Vc,Pnoのユニット*)、レ・フレール(ピアノデュオ)、日渡奈那(ギター)、そして大竹英二の各アルバムからのコンピュレーションアルバムなのです。

         *Vn=ヴァイオリン、Vc=チェロ、Pno=ピアノ

【ここまで敬称略】

 大竹君…というかエージとは、その公演で出会ったのではなく、互いに行きつけにしていたバーで意気投合し、音楽と演劇、目指す道は違っても「いつかは…」と励まし合う仲だった。
 それが、たまさか東演でブルース・ハープを使う芝居が持ち上がり、それはまた、僕の単独制作の第2弾だったこともあり。
「一緒にやろうよ。じゃ、詳しくはSAMA SAMAで」と、携帯で合流の約束をした。

 ちなみに「SAMA SAMA」こそがバーの名前で、今はない
 オーナーのいっちゃんも芝居人で、後に東銀座に移転。本業の演出でWaT(ウエンツ瑛士、小池徹平)のステージを手掛けるなど、今注目の若手演劇人の一人として活躍の場を広げている。
 閑話休題。

 『祖父に~』の千秋楽には、カーテンコールでエージに登場してもらい生演奏してもらうなどという“お遊び”をしたのが本当に懐かしいが、その翌年の「国際ハーモニカコンテスト」4部門で優勝
 着実にプロへの階段を上って、06年メジャーデビュー

 それが『GHIBLI the Harmonica)』
 収録曲は「風の谷のナウシカ」、「となりのトトロ」、「いつも何度でも(『千と千尋の神隠し』)」等ジブリサウンドにオリジナルの「Salut!」の全14曲。

 是非お聴きください。・・・続く。
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何処(いずこ)も厳しいけれど…

2008年07月15日 | 東演
 原油高の影響で、ついに全国20万隻の一斉休漁突入となった。
 
 漁師さんばかりでなく、非常に厳しい今を、皆懸命に生きている。そんな中、厚労省のパソコンから1日12万件以上の業務外使用が発覚!
 全員ではなく、一部だと信じたいが「1日」でそのアクセス数って…ちょっとそれはさあ

 そんな苛立ちの中にある国民に向かって、昨夜、朝倉啓太総理は「一人ひとりの一票が国を変える!」と、解散総選挙を訴えかけたけれど・・・それはフジテレビ系列のドラマの話だ。


 いきなりですが、上の写真は僕んちから一番近いコンビニであるセブンイレブンが閉店するというお知らせを撮ったもの。
 今日で閉店。
 結構お世話になりました。ありがとう。お疲れさま。

 駅を出てすぐの十字路に、何故かファミリーマートが3軒もある、ちょいと偏ったコンビニ激戦地・東高円寺。できればコンビニも色んなところが競争してくれた方が選択の幅が広がって嬉しいのだが・・・そんな中の孤軍奮闘の火が消える。

 それから下は、同じく東高円寺。
 上りホーム側の改札を出たところにあった地下のラーメン店。「米」で作った麺ということで、米の字を分解した「八/十/八」。それを横文字にした「eighty eight」という、なかなか洒落たヌードルカフェだったのですが…。



 このように貸店舗に。。。

 つまりこれが現実だ。
 だけれど、僕らはそれでも頑張るっきゃない

 我々東演も、厳しさとの闘いの中にある。
 そんな中、突破口の一つになる可能性を秘めた「胎動」と期待される・・・トライアウト公演が本日15時より、いよいよ開幕だ。
『月光の夏』。
 古田美奈子、小池友理香、古賀浩、飯田光によるフレッシュな朗読劇。

 詳しくは明日のブログで

                  

 ここからは雑談
 (まあ本文も雑談みたなものだが
 上で少し触れたドラマは『CHANGE』。キムタク&深津の月9ですが、テレビ朝日系列で98年にオンエアーされた『チェンジ!』ってのもあって、浅野温子×野村佑香の親子が入れ替わるドラマでした。
 奇しくも、これも月曜だった。
 そして、これにも阿部寛は出演していた。『CHANGE』では選挙プランナー韮沢を演じた“阿部ちゃん”、こちらでは温子演じる女優のマネージャー役(二人で独立するので事務所社長でもあった)。
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ザ・マジックアワー

2008年07月14日 | 鑑賞
 演劇界からの出世頭(?)の一人、三谷幸喜さんが「脚本と監督」(オフィシャルHPのまま)を務める『ザ・マジックアワー』、まだまだ勢い衰えずで、僕が見た日曜4時の回(at新宿)も7割強の入りでした。
 やっぱりカップル多し。見たあと嫌なムードにならないものナ。

 作品として大いに笑えるのは勿論、「スタッフの力で映画は創られる」という強い思いも伝わる作品だったことが、演劇界の縁の下で働く者(?)の一人として心地良かったです。
それは本編の中にも溢れていたし、エンディングロールにも キャスト、スタッフの後に、引っ張っりに引っ張って、ようやく「監督 ○○××」とクレジットする方もいたりするけど・・・、とっとと、しかも四枚(他のスタッフと四人連記)であっさり出すあたりからも「みんなで創ってます」が伝わる三谷さんらしい映画になっていました(^-^)

“僕は本業が舞台なので、(中略)映画の現場という「プロ集団」に一人だけ素人感覚の人間が混ざっていることに、次第に罪悪感を覚えるようになり(中略)今回の映画を最後の監督作品にするつもり”(以上HPのご挨拶より引用)だった『ザ・マジックアワー』は、皆様CM等でもお気づきの通り、三谷組総出演のコメディ。

 いやほんと、三谷組も三谷組初参加の面々も皆楽しそうに“映画して”いて、本人も前述のHPのご挨拶で。。。“引退撤回です。ようやくスタートラインについたような気がします”と。。。言わしめるだけの傑作と言えましょう。

 ただ無理を承知で、贅沢を言わせていただければ、メインキャストを無名の役者で作れたら、もっとスゴい映画になったのにナ、と。

 奇しくも、本編で深津絵里嬢演じる高千穂マリが「いい役者はほかにも沢山いる」的な台詞を言うのだけれど・・・、いや、佐藤浩一さんはメチャクチャ良かったですよ! それはそれとして
 街の顔役とか男に密かに尽くす女とか・・・いや西田さんだって、やっぱこの手の人物やらすとグンバツだし、綾瀬さんはホンが書かれてないからその点可哀想でしたが悪くはなかった・・・そういう核となる役をブレイクしてない役者が演じきってくれたら、今もハイスコアなのですがより凄~い映画になってたヨな、と。

 いや、較べるのはオコガマシイですが、劇団だって、ついつい看板俳優ってのは意識的にでもあり、お客様の評価を受けてでもあり、出来上げっていくもので、「抜擢」はなかなか大変な作業と知ってはいるのですが…。
 コケるわけには行きませんから。
 アンサンブルで見せる我々東演も、キャスティングでは骨を折っています。

 おっと。話が逸れました。
 そんなわけで、個人的には伊吹吾郎さんの「撤収!」がお気に入りでした
 あと、劇中映画の中に登場する堀部圭亮さん演じるバンビもイケてました



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一点の恥辱なき月光を

2008年07月12日 | 東演
いよいよ『月光』トライアウト公演が3日後に迫りました。

 役者のブログにも写真入りで思いが語られています。“プレゼン公演”と銘打っていますが、同じ舞台を指します。

 さて、本日のお題は、その『月光』と弊団のベテラン溝口順子の外部出演の作品名を合わせてたもので、他意はありません。

 まずは6/17付のブログで約束した通り、溝口の公演が近くなったので、そちらから突っ込んだ宣伝を始めれば・・・
 
 ピープルシアター第46回公演
 『一点の恥辱なきことを』
 (作・演出/森井睦)
 7/16(水)~21(月)
 シアターX(両国駅西口徒歩3分)

 恥辱は「はじ」と読むそうです。劇場名のXは「カイ」。

 そして内容。。。 
 どうやら、インターナショナルかつ時空のキャパシティーも大きな芝居のようです。
 プラットホームから転落した人を助けようとした韓国人男性が、その勇気と引き替えに命を失った「夏」から1945年の「夏」へ・・・。
 そこには韓国の中原中也と呼ばれたユン・ドンジュがいて、そこにはまた戦時中にも関わらずクラシックの演奏会を開こうとした若者がいて・・・・

 チラシからは、そんな文章が読みとれます。

 東演がこだわって取り組んでいる『月光の夏』と通じるテーマを持つ作品のようです。

 その『月光』に、自主的かつ果敢に挑むトライアウト公演は上記公演初日の、ちょうど前日。パラータにて。
                      
 こないだ稽古を覗いたけれど、かなりの成長を遂げていました。
 勿論、長い年月に多くのステージを、かつ全国各地で演じながら成長してきた先輩たちの域には遠く及ばないけれど、是非期待しつつ、温かい目で見守っていただければ、と。
 お時間を作って、是非足をお運びください

 最後に蛇足。
 溝口出演の舞台の題名は、ユン・ドンジュ(尹東柱)の代表作のひとつ『序詩』の冒頭。。。

「死ぬ日まで天を仰ぎ
 一点の恥辱(はじ)なきことを」

 。。。と続いていく詩の一節から取ったものでしょう。
 
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呼び止められる一日

2008年07月10日 | 身辺雑記
 洞爺湖サミットが無事終了しました。
 ・・・費用対効果を考えたとき、果たしてあれを「無事」というのか、もちっと言えば成果があったかしら…なんてことは僕などが論じることではないのでしょう。とにかく、会期前と会期中は取り締まりがキビシかったです(7/4付のブログにも少し書いたけど…)

 で、8日の朝、劇団に向かうため下北沢で下車して、いつものように南口の階段を降りていたら、声を掛けられて、おまわりさんに荷物をチェックされました。
グレーのTシャツにGパンにリュック。
 なんのヘンテツもない社会人なのに、なぜ

 おぐしの色が個性的でいらっしゃたり、肌に独特の模様を入れていらっしゃる若者が複数の警察官にお囲まれになられているのをさんざん見ていたのですが、まさか善良な小市民の僕が…。
 
 目に見えて怪しい人には声掛け終えて、とはいえ上司からは「○分に一人は必ず職質!」とゲキが飛んでいた・・・と、そう思うコトにしよう。


 昼過ぎに渋谷で一本打ち合わせをこなして再びシモキタに戻って、自転車を止めている場所への近道になる路地を歩いていたら、

「高橋!」(僕の名字です)

「またかヨ」と一瞬思ったけれど、警察の方にそれほどの知名度はない。
 振り向くと、元プロボクサーのYが立っていた。
スズナリ横町でバー「WINDY」を経営していたこともある同じ高校の友人だった。今はリングからも店からも足を洗って広告業界で働いているという。
「もう10年だよ」とY。
「ええ」と驚いたが。。。カウンターしかない一坪ほどの店に通っていたのは、確かに劇団に入り立ての頃だったもんな。
 入団2年目。初めて単独で制作を担当した1998年ダ。

 ワールドカップ・フランス大会があった。日本代表が初めて本線に進んだ大会ダ(結果は3戦全敗ではあったが…)
 長野オリンピックでは、ジャンプ陣が大活躍! 男子ラージヒルで団体金、個人でも船木和喜が「金」(ラージヒル)と「銀」(ノーマルヒル)。“ミスター・ジャンプ”原田雅彦がラージで「銅」。
 スピードスケートでも清水宏保が「金」(500m)と「銅」(1000m)、岡崎朋美も500で表彰台に立った(銅メダル)。
 夏の甲子園では横浜高校が春夏連覇。松坂大輔は決勝戦でノーヒットノーランという偉業を成し遂げて見せた!
 それから・・・宮部みゆきが『理由』で下半期の直木賞を受賞したのも10年前。
 うん、うん、覚えてる。

 でも。太陽党、国民の声、フロム・ファイブが合流して民政党に改称(1/23)したかと思えば、その民政党に新党友愛、民主改革連合、それと民主党が合流して「民主党」が結成されたことは、あまり覚えていないなあ…。

 いずれにしろ、前回の日本でのサミット(2000年沖縄)よりも前ってこと
 
 嗚呼、光陰矢の如し
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流れる庭

2008年07月09日 | 鑑賞
 劇団一跡二跳第60回公演
 『流れる庭─あるいは方舟─』
 2008年7月3日(木)~13日(日) THEATER/TOPS

 1986年『狂い咲くのもよろしかろ』(於/パモス青芸館)で旗揚げした同劇団のファイナル公演は、元新聞記者・古城十忍氏が主宰するカンパニーの掉尾を飾るにふさわしい「地方新聞記者」の活躍する作品となった。

 舞台は市役所の市民課防災担当分室と、同庁舎内の記者クラブ。
 記者クラブには地元紙と全国紙の朝日と読売(芝居でもきっちり名言!)の記者がいて・・・あ、地元テレビ局の記者も後半登場します。

 集中豪雨による災害に際し、警報等を流す側、それを報道する側の困惑や駆け引きやを巧みに描く内容もさることながら、一跡二跳らしい大がかりな仕掛けがファイナルでも炸裂します!!!
(勿論公演中につきナイショ

 『ガッコー設立委員会!』(1999年/THEATER/TOPS)では舞台一面を“砂”で覆い、覆うばかりか、その砂から学校の机や椅子が掘り出される驚異の仕掛けを見せ、『平面になる』(2006年/紀伊國屋サザンシアター)では斜度30度の急斜面で演技をするという役者の肉体の限界(?)に挑む・・・などなど、これまでも観客をビックリさせてきた一跡二跳ですが、すごいのは、そのエンターテイメント性とともに、ジャーナリスティックなテーマ(体外受精、ひきこもり、幼児虐待etc.etc…)が高い演劇性を持って、観る者の心を鷲掴みしてきたことダ。

 この公演の折込指定時間に会議のため間に合わなかったのだが、友人でもある制作の岸本くんに無理を言って、夕方ネジ込ませていただいたのだが、その御礼にオベンチャラを言っているのではなく、率直に「今回も“社会の矛盾”に鋭く切れ込んだ舞台だ!」と強く感じました。

【※文中で紹介した4作品は全て、作・演出/古城十忍】

                           

 余談だけれど。
 当日配られたパンフレットの最終頁には「Gaiadays Function Band」なる、インディーズで活躍してそうな名前が載っていて、『貴婦人の帰還』というタイトルらしきものと、2008.10.16~22とURLが記されている。
 どうやら劇団は解散するけれど、これからも古城作品を上演するカンパニーとして活動し、緩やかな集団制を模索するとのこと。前述の横文字はそのカンパニー名なんだという。

 最近の演劇界は、長く続いた「劇団制」に歪みが出て、試行錯誤。。。例えば「俳優」と「演出・制作」が袂を分かつような。。。

 そういう荒波の中、東演は五十周年を迎える。
 こーゆー表向きの場では楽しい話題を振りまいているけれど、優雅に泳ぐ水鳥の水中の足のようなモガキがあることは、東演に限らず、今や日本中の集団。。。企業しかり、家族しかり。。。に起こっている事象なのだろうなあ~。
 いや決して弱音じゃないっす
 頑張ります

(観劇日は7/5マチネ)
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ぶらり国立新美術館

2008年07月08日 | 東演

 昨年の1月にオープンした「国立美術館」に、ようやく足を踏み入れた。

 演劇界でいえば、国立劇場に次いでできた小屋が「国立劇場」。
 八幡製鐵と富士製鐵が合併したのが「日本製鐵株式會社」で、男子バレーを北京に導いた植田監督が現役時代所属していたバレーボールの名門でもあるが、それはまた別の話
 東演からもっとも近いGSの「ENEOS」は日本石油と三菱石油が合併し、日石三菱株式会社を経て「日本石油株式会社」になった。

 つまり何が言いたいかといえば、アントニオ猪木の率いたのは「日本プロレス」でないように、概ねアタマにつくが何故だか中にあるのが不思議なのは僕だけだろうか?ってこと。

 延床面積が日本最大のこの美術館のHPを開くと、冒頭。。。
「コレクションを持たずに多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及など、アートセンターとしての役割を果たす、新しいタイプの美術館です
。。。と謳っている。

 なるほど“国立”ではなく、“美術館”のほうをは修飾してると言うのか?

 とにもかくにも。ロゴでもは大いに強調されてます!
 個人的には嫌いじゃないデザイン……。
 (ちなみに地下鉄からの入口です)

 僕は乃木坂駅から直結の通路から、↑の自動ドアを通って入場したのけれど、沢山ある展示室ごとの観覧(有料または無料)となるので、美術館そのもののには誰でも入れるの。
 これは、非常に宜しいと思った
 カフェやレストランが各フロア(B1~3F)にあって、ショップも充実していた。さらにはアートライブラリー。こりゃアート好きなカップルならデートで丸一日過ごすことが楽勝ってな感じだった。
(下は1偕から全体を写した図)
                      
 最後になりましたが、僕は社団法人日本彫塑会主催の「第38回日彫展」を覗きに行ったのでした。門外漢の僕は、最優秀賞にあたる「西望賞」はじめ、入選作とそうでない作品の差がまるで解らなかったけれど・・・、石膏や木彫よりもFRP(繊維強化プラスチック)やテラコッタなど素材が多彩で、また白や青銅色ばかりでなくカラフルな色合いの作品が多かったので楽しめました。
 ・・・今更ナニを、と言われそうですが

 東演パラータも、開かれた、誰でも遊びに来られるような…、つか欧米の劇場はそーゆーの当たり前なんスけど(ええ、勿論公のお金も導入されていてネ)、そういう場所にしたいものです。 
 そのときは、新東演パラータじゃなく、東演パラータか???
                                    


 
 

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ぶらり国立

2008年07月07日 | 東演
 昨日まで、東演が中国との仕事をする際、コーディネートや通訳、あるいは翻訳でお世話になる朱海慶氏の個展が開かれていた。
 趣味の発表ではない。
 彼の本業は画家であり書家であり、銀座でもよく個展を開いている。

 『朱海慶08扇面展』
  2008年6月28日(土)~7月7日(月)
 アートスペース&ティー「和と和」

 今回はいつもとは趣向の違う作品が並んだ。
 扇に描いた風景や女性。
 場所は武蔵野の緑深い国立。
 国立には、以前「世田谷区民上演グループA」に出演し、その後小劇場で活躍したYが住んでいる街でもあり、案内の略地図からは断定しずらいが、彼女の住処と画廊はかなり近い場所にある感じだった。

 ギャラリーは、大学通りの進行方向右側にあった。瀟洒なマンションの地下。入口には。。。



。。。このような案内が出ていた。

 そうそう。アートスペース&ティーというだけあって、美味しいセイロン茶をいただいた。
 さらには、来年の50周年に一筆いただく約束も

 道すがらの、一橋大学のキャンパス沿い。 
 朝顔市の準備がされていました。
 あ、僕が個展にお邪魔したのは3日(木)で、「第20回くにたち朝顔市」は、土日開催なので、これまた昨日で終了しております。


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裁判所へ行く

2008年07月04日 | 東演
 生まれて初めて、そして出来れば最後にしたいが・・・裁判所に行った。
 


 でも、裁判員制度が始まるから、最後に出来るかは、僕が悪いことする云々に関係なくオトズれる可能性はあるのだよな。
                                   
 それはさておいて。
 2007年01月10日のブログに、弊団の原野寛之が再現VTRで南海キャンディーズの山ちゃんに扮して出演します!と書いた。
 フジテレビ系で放送された「医食同源」をテーマにしたバラエティ番組だったのだが、そのギャラが出なかった。

 同じ局の別の番組で、やらせが発覚し、ある意味トカゲの尻尾切りで、その制作会社が倒産したのです。

 そんなニュースを聞いて、電話した時にはもう不通だった。

 それから歳月が過ぎて・・・破産債権届出書が届いたのだ。

 で。霞ヶ関の東京地方裁判所へ。
 
 僕以外はスーツ姿の立派な方々がお集まりになられて。けれども管財人の報告以外は、債権者たちからの質問もなく、破産にこーゆー擬音はいかがとは思うが「シャンシャン」と、儀礼的に裁判は終わった。

 まぁ、今更どーしようもないということなのだろうし、或いは負債総額二億ウン千万とゆーのは、あの世界では小銭なのかもしれない…とも思った。

 かくいう僕も「社会見学」みたいな物見遊山で出掛けた部分が大いにあったが。

 さて。「儀礼的」といえば、一人ひとりの警察官は、しっかりと任務遂行されていることを重々承知の上で、サミットに向けたテロ対策の大量の警備態勢は、総体としてみた時、「儀礼的」に見えないこともない…。
 シモキタや新宿など街のあちこちにブルーの制服を見掛けるけれど、さすが霞が関は半端ない数が配置されて、安全のため目を光らせていました。

 中には・・・恐らく全国から動員されているのでしょう、地下鉄の通路で東京メトロ発行の折り畳みの地図を真剣に見ている初老のおまわりさんもいて・・・確かに東京近郊に住んでても、解りにくい街だから、絶対道を聞かれるもんな。
 地元では完璧に答える、その道のプロとして(決して洒落ではない)、答えられないのは悔しいのだろう…。
 努力を感じます。まぁ事前に頭に入れておきなさい、なんて厳しい意見もあるかもしれないけどネ。いや実際、地図に目をやってる間にフツツカモノが悪さをしないとも限らないから…。

 いずれにしろ。報道によれば「見せる警備」がコンセプトらしく。まあ「形」としての「抑止」である点では、僕の指摘もマンザラ遠くはないのかも。

 その足で国立へ
長くなったので、それは明日以降に。



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段ボールと宮元多聞

2008年07月02日 | 鑑賞
 土曜日(6/28)に「シアターグリーン」と「あうるすぽっと」をハシゴした。
 どちらも池袋にある劇場なのです。
 
 以前、シアターグリーンについて書いたことがある(07年05月22日付)。
 シアグリは、シネコンならぬ「シアター・コンプレックス」を標榜し、3つの異なる劇場からなっていて、今は大きい順に“BIG TREE”“BOX in BOX”“BASE”と大変良いネーミングなのですが、新装当時は「メインホール」「エリア171」「小劇場」というバランバランな仮称を有していた時期があったのです。
 で、A型の僕はとても嫌!ってな内容が、その回のブログの三割くらいを占めていました。

 さて。こないだテレビを見ていたら、段ボールを作る過程をクイズにしていて。。。
 外を「ライナー」、内側の波状の部分を「中芯」と呼ぶことを42歳にして初めて知ったのだが、僕は・・・そう、やっぱり非常に不快な気分になりました。
 外がライナーなら、インナーとかウエイブとか。中芯に対してなら外皮…みたいな、いや、これは例えばで呼び名は何でもいいんだけど、是非“統一”して欲しいモノだと。

 芝居でいえば、お客様からみて右手がライト、左は下手って、そりゃ落ち着かないでしょ?
 いっそ両方あってもいいのです。投手・捕手・一塁手・二塁手…ってのと、サード・ショート・レフト・センター…ってのを、場合によって使い分けることができれば。
 おっと
 そのシアターグリーン「BASE THEATER」で上演していたのは[DISH]UP2プロデュース×劇団タケノコ『Monkey』(脚本/宮元多聞&川崎貴弘、演出/宮元多聞)。
 実は、この宮元氏、小劇場界では有名な照明のIさんの別名
 僕も下北沢演劇祭世田谷区民上演グループAで何度もお世話になっている方。そのIさんが演出デビューを飾った作品なのであ~る。
 さんざん「コントですから」と強調してたけれど、ちゃ~んとした芝居でした。

 断続的ながら何だかんだ20年くらいのつきあいになる橋爪くんや、「アーバンフォレスト」などで活躍していたタクちゃんなども出演とあって、足を運ばないわけには行かなかったのだが…。
 メチャクチャ沢山の現場を踏んでるIさんが選りすぐった俳優たちだけにレベルの高い役者ばかりで、大変楽しめました
 段ボールすらない(…まだ引っ張るか?…)シンプルな舞台で、スピーディーに展開した『Monkey』はタイトル通り、お猿さんが主人公!
 Iさんの出身地なのだろう香川を舞台に、うどんを始め小豆島に栗林公園(りつりんこうえん)にお遍路さんまで・・・郷土色テンコ盛り&かなりの点数の衣裳を駆使した飽きさせない運びで、大満足の2時間弱でした。

 ヨーロッパでは、照明家を経て演出家になるのが一つのルートなのだが、また一人、才能ある演出家の登場の瞬間に立ち会えたのかも…。


 紙数が尽きたので、あうるの芝居はまたの機会に…
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