*7月3日 八幡平
午前中は、森吉山山麓の鉱山やマタギの資料館を見学しながら、歴史の勉強。途中で見かけた秋田側・八幡平のワタスゲ、ニッコウキスゲ、レンゲツツジ、コバイケイソウの彩りに思わず車を停めてしまった。
夕方から、八幡平へ登る。柔らかい日差しの中、アオモリトドマツの甘い香りを楽しみながら、ウラジロナナカマドとタカネナナカマドが混生している様子を観察、短い夏を急ぎ足で過ごす高山の花、木が力強く見えた。
花の百名山として近年訪れる人が多い山。2日前の市議会で運行が決まったばかり、お陰様で今シーズン最初の運行日と重なり予定通りのコースを歩くことができた。
水の郷百選、クマゲラ、ブナ、滝、ゴンドラスキー場、パウダーパラダイス、ダム、1300年の歴史を持ちかつては生産量日本一を誇っていた鉱山、循環鉄道、チェーンソーアートといろいろな話題のある山。いつになったら静かな山に戻るのでしょう。
今シーズンのゴンドラ運行は地元のNPO法人が携わることになる、運行予定は、7月4日から10月までの予定。
冬の営業はまだ未定のようだ。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090703f
*7月5日 八甲田・大岳
肌寒かった一ヶ月ほど前とは違い残雪も消え、盛夏の八甲田にすっかり衣替えをしていた。大岳直下の雪渓もかなり少なくなっていた。
井戸岳周辺ではイソツツジ、マルバシモツケ、ミヤマオダマキが、毛無岱はミツガシワ、シャクナゲ、ガクウラジロヨウラク、ワタスゲの実などが見頃。
酸ヶ湯温泉の裏の“ぶな林”がこんなにきれいだったとは気がつかなかった。
*7月6日 秋田駒ケ岳
相変わらず、百花繚乱の秋田駒ケ岳。八合目から片倉岳周辺ではミヤマハンショウヅル、マルバシモツケ、エゾツツジ、ミヤマダイコンソウ、コバイケイソウ、オノエランなどが見事。
阿弥陀池周辺では、ヒナザクラ、ムシトリスミレを見ることができる。
馬場の小路では、次々とチングルマ、イワカガミ、ミヤマカラマツソウ、シラネアオイ、ミネザクラが咲いています。
待ちに待ったコマクサも花が咲き、斜面全体が色づきだした。
国見温泉へ向かう途中では、ブナの実が涼しげに風にゆれ、サラサドウタンが満開、イワナシも実をつけはじめ、ツルアリドウシの赤い実も印象的だった。
*7月7日 早池峰山
この時期は、ハヤチネウスユキソウ、ミネウスユキソウ、ミヤマウスユキソウが同時に見ることができる。
ナンブイヌナズナはそろそろ終わり、代わってナンブトラノヲ、チシマフウロウ、サマニヨモギ、
ホソバツメクサ、ホソバイワベンケイなどが見頃を迎えている。ミヤマオダマキ、アズマギク、ミヤマシオガマは変わらず鮮やかな色で出迎えてくれた。
麓にはヤマオダマキが落ち着いた色合いで静かに蕗の葉陰で咲いていた。